12年ぶり改訂「生徒指導提要」が公開。まさに桃野が求めてきた内容も。校則は児童・生徒、保護者、教職員が話し合いながら常に時代に合わせた見直しを。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
文科省が「生徒指導提要」の改訂版を、サイトで公開しました。
【生徒指導提要(改訂版)】(文部科学省のサイト)
生徒指導提要は、いわば教員が生徒指導を行う際の手引書。改訂は2010年の初版以来初めてで、12年ぶりということになります。
以前、ブログで生徒指導提要の改訂を取り上げた際は、まだその中身を見ることは出来ませんでした。紙だけでなく、こうしてサイトで公開されると、教育関係者のみならず多くの方が目にすることができるので良いですね。この種の情報公開はとても良いことです。
【文科省が「生徒指導提要」を12年ぶりに改訂。「仏つくって魂入れず」になりませんように。子どもたちの自己決定権を過度に制限する校則は無くなるか】(2022.08.29 桃野ブログ)
桃野はこれまでも生徒指導、特に理不尽な校則や時代錯誤の校則は改めるべき。学校も時代に応じた生徒指導をと訴えてきました。世田谷区の区立中学校、一校一校全ての校則を調べ「校則改革」に取り組んできた経緯もあります。
ありがたいことに、そうした活動をテレビや新聞でも取り上げて頂き、校則にまつわる問題について、全国的に様々な動きが出てきました。
以下、関連ブログ。
【校則について。高校生と質疑応答、意見交換。AO入試のためのレポート作成だそう。楽しみ!】(2020.07.17 桃野ブログ)
今回の指導提要の改訂には、これまで桃野が主張してきた内容が含まれています。例えば「まえがき」にある以下の記述(一部抜粋)。
校則の見直しを検討する際に、児童生徒の意見を聴取する機会を設けたり、児童会・生徒会等の場において、校則に ついて確認したり、議論したりする機会を設けることが考えられます。児童生徒 が主体的に参画することは、学校のルールを無批判に受け入れるのではなく、児童生徒自身がその根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決するといった教育的意義を有するものと考えています。
更に「校則の見直し」として、以下の記述もあります(一部抜粋)。
校則を制定してから一定の期間が経過し、学校や地域の状況、社会の変化等を踏まえて、その意義を適切に説明できないような校則については、改めて学校の教育目的に照らして適切な内容か、現状に合う内容に変更する必要がないか、また、本当に必要なものか、 絶えず見直しを行うことが求められます。さらに、校則によって、教育的意義に照らしても不要に行動が制限されるなど、マイナスの影響を受けている児童生徒がいないか、いる場合にはどのような点に配慮が必要であるか、検証・見直しを図ることも重要です。 校則は、最終的には校長により適切に判断される事柄ですが、その内容によっては、児童生徒の学校生活に大きな影響を及ぼす場合もあることから、その在り方については、児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましいと考えられます。また、その見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶えず積極的に見直しを行っていくことが求められます。そのためには、校則を策定したり、見直したりする場合にどのような手続きを踏むことになるのか、その過程についても示しておくことが望まれます。
これは、まさに桃野が世田谷区長、世田谷区教育長に求めてきた内容と同じ。要は、校則は時代にあったものに常に見直していくことが必要。見直しにあたっては、児童・生徒、保護者、教職員が話し合いながらことを進めるべき。ということ。
今回、文科省がこうした内容を広く、発信していることについて大変心強く思います。これが各学校にしっかりと定着するよう、桃野も引き続き力を尽くします。
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