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2022-08-29

文科省が「生徒指導提要」を12年ぶりに改訂。「仏つくって魂入れず」になりませんように。子どもたちの自己決定権を過度に制限する校則は無くなるか。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

文部科学省の有識者会議が、教員用の手引き書「生徒指導提要」の改訂版をまとめました。現在の生徒指導提要は平成22年に作成したもので、12年を経ての初改訂となります。

現在の生徒指導提要は文部科学省のサイトで見ることができます。これが、改訂版に差し替えられるということでしょう。以下、文部科学省のサイトより。

生徒指導提要】(文部科学省のサイト)

生徒指導提要

生徒指導提要とは、生徒指導の実践に際し、教員間や学校間で教職員の共通理解を図り、組織的・体系的な生徒指導の取組を進めることができるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として、小学校段階から高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法等を、時代の変化に即して網羅的にまとめたものです(平成22年3月作成)。

生徒指導提要の改訂版はまだ見ることができませんので、報道でその概要を知るのみですが”ポイント”として以下が挙げられています。

・子どもの基本的人権に配慮した教育

・校則は絶えず見直し児童生徒に不要な行動制限を課していないか検証

・校則見直しに向けた手続きをあらかじめ定め、子どもや保護者の意見を聞く

・性的少数者への理解を深め、専門家と連携して支援を

これまで、桃野は議会で取り上げてきましたが、平成22年度作成の生徒指導提要にも以下の内容が記されています。(生徒指導提要206ページ

学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況は変化するため、校則の内容は、児童生徒の実情、保護者の考え方、地域の状況、社会の常識、時代の進展などを踏まえたものになっているか、絶えず積極的に見直さなければなりません。

しかしこの間、こうした生徒指導提要を理解し、実践していた学校はどれほどあったでしょうか。少なくとも、桃野が区議会で取り上げた2018年(平成30年)の時点で、上記のような考えを取り入れていた世田谷区立中学校はほとんどありませんでした。中には「下着の色」や「男女別の髪型の指定」などおかしな校則を運用していた学校も。今回の生徒指導提要の改訂も「仏つくって魂入れず」になってはいけません。大切なのは学校現場の教職員による理解、実践です。

桃野はこれまでも繰り返し主張してきましたが、校則は、学校が児童生徒を効率よく管理するためのツールではありません。教育的にどういう意味があるのか、合理的に説明できないようなルールはやめるべきです。

以下、2018年6月14日の桃野の区議会一般質問の動画です。ご覧ください。

こちらは関連ブログ。

世田谷区から「ブラック校則」や「謎校則」を無くそう!前向きに動き出したように感じています】(2018.06.14 桃野ブログ)

おかしな校則を無くしたい!今朝の「スッキリ(日本テレビ)」を見て頂いた皆様ありがとうございます】(2019.11.15 桃野ブログ)

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