鉄道駅バリアフリー料金制度。その10円が安全安心の駅を整備するための費用になるなら、単純な料金値上げよりずっと気持ちよくお金を払える気がします。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
桃野も平素からユーザーとしてお世話になっています小田急線。
その小田急電鉄が「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して、設備の整備と更新を進める旨、発表しました。8月4日(木)、国土交通省に届け出。プレスリリースも同日です。
「鉄道駅バリアフリー料金制度」は昨年12月、国交省によって創設された制度。鉄道駅のバリアフリー化を促進するための費用を全ての利用者が薄く広く負担する制度です。
利用者は、運賃に上乗せされた「バリアフリー料金」を払って電車に乗ることで、エレベーターやエスカレーター、ホームドア等の整備費用を負担する形になります。
小田急電鉄ではこの制度も活用しながら、2032年度を目標に新宿駅から本厚木駅までの全駅にホームドア設置を完了するなどとしています。ちなみに現在(2022.08)新宿駅〜本厚木駅でホームドアが整備済みの駅は、新宿駅(一部未了)、代々木八幡、代々木上原、東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、登戸の8駅のみ。
「鉄道駅バリアフリー料金制度」による運賃への加算は来年3月頃からの予定で、加算額は以下と発表されました。
・ICカード利用の場合
大人は加算設定10円、小児は設定なし(小児は一乗車一律50円を据え置き)
・きっぷ利用の場合
大人は加算設定10円、小児は料金加算後の大人の金額の半額で10円未満切り下げた額を運賃とする
・定期旅客運賃
通勤定期1ヶ月は加算設定600円、通勤定期3ヶ月は加算設定1,710円、通勤定期6ヶ月は加算設定3,240円、通学定期はいずれも加算設定なし
ホームドアやエレベーターの設置、ホームと電車の間の段差や隙間の解消に加えて、駅係員による接遇などソフト面での対応。これらが整備・進歩すれば、高齢の方や障がいの有る方に限らず、誰にとっても安全性の増した駅になるでしょう。
「この10円が安全安心の駅を整備するための費用になる」
単純な料金値上げよりも、桃野は気持ちよくお金を払える気がします。
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