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2022-06-21

東京都が公表している地域危険度調査より。総合危険度を5段階で示した中で、上から2番目に危険な「ランク4」の地域に立地する世田谷区立小中学校は8校。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日のブログは、本会議での桃野の質問より。

1)保坂区政の3期目も終わろうとしているが、そろそろ「大業」を成すべきではないか(6/14ブログup)

2)区長は本気で世田谷区民を守る気があるのか(6/15ブログup)

3)DX担当の副区長を迎えて為すべきことについて(6/16ブログup)

4)保坂区政で頻発する事務ミスについて(6/17ブログup)

5)学校の災害対策について

6)学校と専門家との連携について

本日のブログは5番目、「学校の災害対策について」です。

東日本大震災から今年で11年が経ちます。桃野は震災直後、車に救援物資を積んで東北に走った経験がありますが、あれからもう11年とは。時の経つのは早いものだと感じます。

以下関連ブログ。

今日は3.11。東日本大震災から11年です。あの時、居ても立っても居られず、レンタカーに救援物資を満載し東北に向かったことを思い出します】(2022.03.11 桃野ブログ)

しかし我々は、あの日の記憶、記録を決して風化させてはいけません。

そして我々はこれからも、あの震災から得た教訓を胸に刻み、災害対策に取り組まなければなりません。

その一つが石巻市立大川小学校で起きた悲劇です。発災時に学校にいた児童78名のうち74名、教職員11名のうち10名が命を落とすという、学校管理下の事件事故としては未曾有の被害を生んでしまいました。

子ども達は地震発生から50分間、大津波警報からでも41分間もの間、校庭に待機を続け、その後津波にのまれてしまいました。実は大川小学校のすぐそばには低学年の児童でも容易に駆け上がることができる裏山があり、津波到達地点よりも高い場所に待機可能なスペースがあります。教員の指示で校庭に整列・待機をさせられている間「裏山に逃げよう」と声を上げた児童もいたと言いますが、その声は全体の避難行動につながらず、結果、多くの命が失われてしまいました。

大川小学校の児童23人の遺族が、市と県を相手に損害賠償を求めた裁判では、仙台高裁は「校長らには児童の安全確保のため、地域住民よりもはるかに高いレベルの防災知識や経験が求められる」「校長らは学校の実情に沿って危機管理マニュアルを改訂する義務があったのに怠った」「市教委もマニュアルの不備を是正するなどの指導を怠った」など指摘をし、市と県の「組織的過失」を認め、約14億3600万円の支払いを命じました。この判決は最高裁で確定しています。

この判決は、学校側に強く、子どもたちに対する安全確保義務を課しています。犠牲になった子どもたちの命を無駄にしないためにも、全国の自治体は、この判決を重く受け止めなければなりません。

さて、世田谷区立小中学校の校長らは、この判決が示すように地域住民よりも高いレベルの防災知識を持ち、学校の実情に沿った対策を講じているでしょうか。

東京都が公表している地域危険度調査を見ると、総合危険度を5段階で示した中で、上から2番目に危険な「ランク4」の地域に立地する区立小中学校が8校あります。

少なくとも、この8校の校長は、発災時学校周辺でどういうことが起こる可能性があるのか、地域住民以上に理解し備える必要があるでしょう。もちろん、危険度のランクを問わず、それぞれの学校の実情に沿った危機管理マニュアルが必要です。

今回の議会質問で区に対し桃野は「大川小裁判における司法からの指摘を鑑み、区の防災対策を一段高いレベルに引き上げる必要がある。学校ごとにそれぞれの地域性に応じた取り組みが必要だ」と訴えました。

区の答弁は以下内容。

東京都が概ね5年ごとに調査を行い公表している地域危険度調査は、地震による危険性を建物倒壊危険度、火災危険度、さらに災害時活動困難度を加味して統合化し、総合危険度として区部及び多摩地域の市街化区域を対象に町丁目を単位として測定したもの。

総合危険度は相対評価により5段階にランク分けされており、世田谷区内には最も危険度が高い「ランク5」の地域はないが、上から2番目に高い総合危険度「ランク4」の地域には区立小・中学校8校が立地している。

この8校に限らず、各学校では、教育委員会が策定した学校安全対策マニュアルを踏まえ、地震、風水害、火災発生時などに備えた「学校防災計画」を策定するとともに、保護者による引き取り訓練や避難訓練などを定期的に実施しているが、学校長はじめ教職員が地域の状況をしっかりと把握した上で、登下校時の児童・生徒の安全確保など、日頃からの備えも大切であると認識している。

8校が立地する総合危険度の高い地域では、区としても災害に強い街づくりを進めているところだが、災害から児童・生徒を守るため、震災時における危険度の特性などを学校防災計画に反映していくことは大変重要であり、校長会などを通じて地域課題を踏まえた避難訓練や学校防災計画づくりが浸透するよう、地域の方々のご協力もいただきながら、庁内関係部署とも連携し、取り組む。

一段落目、二段落目は単なる事実の提示。桃野の行った通りですと言っているだけです。

三段落目は「安全対策はちゃんとやってます。日頃の備えの大切さも認識しています」の意味なので、桃野の質問趣旨を正面から受け止めているとは言えない答弁ですね。

そして四段落目。

ここで唯一の(小さな)収穫は、区教委が「危険度の特性などを学校防災計画に反映していくことは重要だ」との見解を示したこと。一方で「急ぎやります」という雰囲気は感じられませんし、何をやるのかという具体的な内容も見えません。答弁としては不十分だと感じざるを得ません。

しかし学校での災害対策を進めるため、これからも区教委、区には粘り強く働きかけていくしかありません。大震災は今やってくるかもしれません。その時、子ども達を守れるよう備えをしておかなくてはならないのです。

学校が、子どもの命が失われる場所となることなど、絶対に許されません。

質問の内容は以下の動画でご覧いただけます。本ブログの内容は、動画を13分9秒まで早送りした部分からです。

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