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2021-09-28

世田谷区長こだわりの「社会的検査」。又補正予算が議会を通過してしまいました。無症状の子ども達に抗原検査キットで「陰性確認」は不適切。桃野は反対。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日の本会議では、「令和3年度世田谷区一般会計補正予算(第4次)」に対する表決が行われました。一般会計予算にコロナ対策予算として約11億円を加える内容。

先日、ブログでもご報告していますが、桃野はこの補正予算には企画総務委員会で既に反対を表明しています。世田谷区長がこだわる「無症状者への検査」が、又性懲りも無く新たな予算として組まれており、桃野はこれを認めることができません。反対の理由は以下のブログに詳しく記しております。ご参照ください。

世田谷区長、今度は「社会的検査の充実」と言って、区立小中学校の無症状の子ども達に抗原検査を実施するのだと(しかも又もや一回きり検査)】(2021.09.22 桃野ブログ)

世田谷区長、今度は「社会的検査の充実」と言って、区立小中学校の無症状の子ども達に抗原検査を実施するのだと(しかも又もや一回きり検査)。

企画総務委員会で反対の立場を示した議員は、桃野だけ。さて全議員(議長を除く)が賛否を示す本会議ではどうなるかと思っていたのですが、この補正予算に反対したのは全世田谷区議会議員のうち、桃野の属する会派(F行革)の4人のみでした。

上記ブログ(9月22日桃野ブログ)でも記しましたが、今回の補正予算の中の12,200万円「社会的検査の充実」は、区内小中学校で行事の催行前に一回きり、子ども達に抗原定性検査の簡易キットを配布して自ら検査をさせる仕組みです。

つまりこれは、なんの症状もない子ども達を対象に、行事前に一度きり検査して「陰性確認」をさせるというもの。

しかし、世田谷区長は何を勘違いしているのか知りませんが、抗原検査キットは無症状者を対象に陰性確認をするものではありません。

9月15日のTBSニュースで報じられていましたが、日本医師会の中川俊雄会長は「抗原検査キットは無症状の方に実施して、感染してないことを確認するものでは無い」と明言しています。

そして、本日はこんなニュースも。

厚生労働省が、抗原検査キットの薬局での販売を特例的に認めたというニュースですが、このニュースの中でも以下内容が伝えられています。

・ウイルス量が少ない場合は感染していても陽性とならないため、無症状の人が検査することは推奨されていません。

・感染症対策に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「必要な人が早めに検査できることはよいことだが、抗原検査では感染していてもウイルス量が少ないと陰性となることがあり、結果を100%信じ込んでしまうと誤った判断につながるおそれもある。本当は感染しているのに検査で陰性となった場合、数日たつとウイルス量が増加していて人に感染させる可能性もあり、数日前に行った検査の結果を提出するといった使い方は有効とは言い難い。検査の特徴を理解して、正しく使うことが重要だ」と指摘しています。

無症状の子ども達に修学旅行前などに一回きりの検査をしても、集団感染を予防する効果などありません。世田谷区長は、これにまた多額の税金を投じようとしています。

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