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2021-09-22

世田谷区長、今度は「社会的検査の充実」と言って、区立小中学校の無症状の子ども達に抗原検査を実施するのだと(しかも又もや一回きり検査)。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

現在、世田谷区議会は定例会の会期中です。昨日(9/21)の企画総務委員会では令和3年度世田谷区一般会計補正予算(第4次)の議案審査が行われました。

今回の補正予算に、又もや区長が「社会的検査」なるものを盛り込んできました。しかも今回は区立小中学校で無無症状の子ども達に、(修学旅行などの)行事前に抗原定性検査を受けさせて”陰性確認”をするのだとか。

先ず振り返っておきますが、突如、世田谷区長がメディアを通じて「誰でも、いつでも、何度でもPCR 検査」と喧伝をし始めたのが昨年7月。しかしそんなことが具体化に向けて役所内で検討された様子は全くありません。

そして、そこから大きく形を変えて実施されることになったのが区長の言うところの「社会的検査」なるもの。これは高齢者施設等で一斉PCR検査を実施し、施設内での集団感染(クラスター)を防ぐという施策です。

しかし、これは「定期検査」とは名ばかりで、最も頻度をあげても月イチの検査。そして多くの施設で一回きりの検査となっているのが実態です。桃野は最初からこの施策には「クラスター抑止効果など無い」と大反対し、予算の組み替え動議も主張し抵抗していました。

さて、その社会的検査の結果がどうなったかというと。

令和2年10月から令和3年7月までの検査の経費は以下。(令和3年9月17日の本会議、我が会派の稗島議員の質問に対する区の答弁より)

・区長が定期検査と呼んでいる検査(多くは一回きり)の経費は総額約3億7,800万円。

・9月6日時点で検査数16,305件、うち陽性者数が25件、検査を受けた施設の中でクラスター発生7施設。

・区長がスクリーニング検査と呼んでいる検査(プール方式)の経費は、総額約1億6,400万円。

9月6日時点で検査数が16,033件、陽性は2件という結果。

54000万円もの税金を投じて、その効果は非常に乏しいというのが誰の目にも明らかです。実際にクラスターも発生しています(防げてない)。

そのように「社会的検査」(一回こっきりの検査でクラスター予防などできない)が、多額の税金を投じるだけで効果がないと言うことは明らかであるにも関わらず、又もや区長は「無症状者への検査」にこだわり、新たな社会的検査を行うのだと言い始めました。

今回の補正予算の中の12,200万円「社会的検査の充実」は、区内小中学校で行事の催行前に一回きり、子ども達に抗原定性検査の簡易キットを配布して自ら検査をさせる仕組みです。

行事前に一回きりの検査。しかも全員に検査を義務付けるわけでもありません。しかも使われるのはPCR検査よりも感度が劣る、抗原検査です。

区は、宿泊行事前の検査で陰性であった生徒でも行事から帰った後にPCR検査を受けなければ陰性と確定できない場合がある旨、9月15日の企画総務委員会で説明しています。それだけをとっても全く矛盾した施策なのです。

この検査も集団感染を防ぐ効果に乏しいというのは同様であるにも関わらず、子ども達、保護者、学校現場にかかる心理的負担、労力は非常に大きなもの。

尚、文部科学省は学校に抗原検査キットを配布するとしていますが、この使い道はあくまで有症状者としていますし、日本医師会の中川俊雄会長は「抗原検査キットは無症状の方に実施して、感染してないことを確認するものでは無い」と明言したことを9月15日のTBSニュースが伝えています。

なぜ、そのような抗原検査キットを使って「無症状の感染者を見つける」などと、世田谷区長はトンチンカンなことを言うのか。なぜ、そこに大切な税金を投入するのか。

9月15日の企画総務委員会で、この補正予算に関して説明を受け、私からのは何点か質問し区側から答弁がありました。その上で「社会的検査の充実」のための予算とされている約12000万円の部分、特に「区内小中学校等で、行事前に無症状の子ども達に抗原定性検査を実施」について、桃野は区側に再考を求めていました。

しかしその後、「社会的検査の充実」という予算について区側は何ら再考をせず。そうした経緯を経ての賛否ですから、桃野は補正予算には反対。

企画総務委員会では、桃野のみが反対。自民党、公明党、立憲民主党など、他会派は全て賛成しました。最終の議案の可決・否決が決まるのは9月28日の本会議にて。さてどうなるか。

こちらは補正予算書の5ページ目。

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