現在、国内の新型コロナのほとんどはデルタ株。ワクチンはデルタ株に効くの?効かないの?ウイルスは常に一定の頻度でその遺伝情報に変異を起こす。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
東京都が発表した本日(8/19)の新型コロナウイルス感染症の感染者数は5,534人でした。
東京都は19日、これまでで2番目に多い5534人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
5000人を超えるのは2日連続で、感染の急拡大が続いています。https://t.co/I9yr76WM01
— NHKニュース (@nhk_news) August 19, 2021
厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)による昨日(18日)の記者会見の様子も新聞等で報道されていますが、感染研は8月中旬時点で全国の新規感染者のうち9割以上が感染力の強いデルタ株に置き換わったとしています。
例えば以下は毎日新聞の報道。
【40都道府県で感染爆発 専門家組織「経験したことのない拡大」】(2021.08.18 毎日新聞)
今、国内で流行している新型コロナウイルス感染症のほとんどはデルタ株によるものということですね。一方でABはワクチンの効果についても言及しています。(以下朝日新聞の記事を参照)
【新規感染者9割以上がデルタ株と推定「死亡者増を懸念」】(2021.08.18 朝日新聞アピタル)
以下は朝日新聞アピタルの記事より抜粋。
8月17日の1日あたりの死亡者数は厚労省の資料によると36人。第3波のピークは100人超、第4波のピークは200人超だった。重症化を防ぐワクチンの効果が出ているようだが、感染研は8月23日までの1日あたりの死亡者は最大で43人に増えると推定した。
ワクチンを打つことで、重症化を防ぐことができるという見解ですね。
そして日本経済新聞では、このワクチン効果についてより詳しく報じていました。
【コロナ感染、ワクチン2回接種で15分の1以下 厚労省】(2021.08.18 日本経済新聞)
感染者を調べると、その大半はワクチン未接種だったということ。ワクチン接種は1回だけであっても未接種者に比べて効果がある、2回打てば更に大きな効果があるということ。以下は日本経済新聞の記事より抜粋です。
年代別では65歳未満は、10万人あたりの感染者は未接種で69.7人、1回接種のみが24.6人、2回接種が7.4人だった。65歳以上では未接種で31.1人、1回接種で9.8人、2回接種で2.3人だった。
厚生労働省も「新型コロナワクチンQ&A」というサイトで以下示しています。
Q:変異株の新型コロナウイルスにも効果はありますか。
A:一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません。それぞれの変異株に対するワクチンの有効性がどのくらいあるのかについても、確認が進められています。
このQ&Aには「ファイザー社のワクチンを実際に接種した後の状況に基づく研究結果によると、発症予防効果に係るワクチン有効率は、B.1.1.7(アルファ株)で約94%、B.1.617.2(デルタ株)で約88%、また、デルタ株による入院を予防する効果は約96%と報告されています。」など詳しい情報が掲載されています。
「ワクチンはデルタ株には効かないの?」などの疑問をお持ちの方は、厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」を是非ご一読下さい。
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