体罰は絶対的に許されません。学校で体罰と言われるものの多くは、感情のコントロールを失った教職員による児童生徒への暴力と言っていいでしょう。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
東京都教育委員会が都内の全公立学校の教職員、児童・生徒を対象に行った調査の結果が公表されました。「令和2年度東京都体罰等実態把握調査結果」。
調査によると、令和2年度は世田谷区立小中学校での体罰はありませんでした。一方で東京都内の区市町村立学校全体では、体罰が行われた学校は7校、うち体罰の程度が著しい事案(体罰を行った件数が5件以上、障害あり、悪質・危険な行為)に該当したのは1校でした。
■体罰の程度が著しい事案
・葛飾区立水元小学校
・当該教員は、児童の下校時の行動について指導した際、右手の指で同児童の両頬をつかみ、同両頬に当該教員の爪痕が残る傷害を負わせるなどした。
以下東京都教育委員会のサイト掲載資料より引用。
障害ありの一件を含む全7件で体罰の行為者は全て教職員でした。
いうまでも無く、教職員から生徒児童への体罰はいかなる場面でも許されません。教育的視点から為される体罰などはあるはずがないし、多くの場合、学校で体罰と言われるものは感情のコントロールを失った教職員による児童生徒への暴力と言っていいでしょう。
桃野はこれまでも学校における体罰の問題を議会で取り上げてきましたが、引き続き、体罰が決して為されることのない世田谷区立小中学校を目指して取り組みを進めて参ります。
以下、参考ブログです。
【世田谷区立中学校で体罰事件。体罰も悪い、その後の教師の言動も悪い。加えて一連の事件後の区や学校の対応も問題あり】(2020.03.18 桃野ブログ)
【世田谷区教育委員会事務局「教育指導課長」が体罰事件を巡って桃野に虚偽答弁。教育長が謝罪する事態に】(2020.03.24 桃野ブログ)
【保坂区長の体罰容認論。「区長が本当にそんなこと言ったの?」という方は、この動画(区長記者会見)をご覧下さい】(2017.09.12 桃野ブログ)
・2020年3月、体罰事件に関する桃野質疑時の写真
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