保坂区長の体罰容認論。「区長が本当にそんなこと言ったの?」という方は、この動画(区長記者会見)をご覧下さい。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日のブログで【非常に残念なことですが、今日を境に「世田谷区の区立小中学校では、時に教育のための暴力は許される」ことになってしまった。】と述べました。
関連ブログはこちら。
今回のドリームジャズバンドの本番公演中に起きた出来事について、保坂区長が「体罰ではない、暴力ではない」とした旨をご報告しました。
保坂区長は日野氏の行為を「体罰の一歩手前」「暴力、体罰というものではない」としています。
区長が示したのは、典型的な体罰容認論。
・髪の毛をつかんで頭を振るのは体罰ではない。教師がビンタを繰り出してもかすったぐらいでは体罰ではない
・今回、生徒にけがは無かった。外傷があれば体罰、なければ体罰ではない。
・生徒が教師を許せば体罰ではない。
・保護者が怒っていなければ体罰ではない。
・どういう理由で教師が生徒をビンタしたかが大事。どういう要素でビンタをしたかわからなければそれが体罰かどうかなんてコメントできない。
(↑これらは区長発言を要約したもの。発言そのままではありません。)
桃野には「区長が本当にそんなこと言ったの?」と懐疑であったり、驚きであったりというニュアンスを込めて意見が寄せられています。ということで、「本当?」などの意見をお持ちの方は、保坂展人世田谷区長の記者会見をこちらでご確認を。
全編視聴すると1時間以上になりますので、時間のない方は「0’59’55」まで早送りの上、ご覧ください。ドリームジャズバンドの一件について、記者との質疑応答部分です。(該当部分は10分程度です)
以下は一部ですが記者と区長のやりとりで重要な部分を書き出し。
*A記者
1)
区長が、“行きすぎた指導”、としている日野氏の行為について、区長、世田谷区は、体罰と受け止めているのか?そうでは無いのか?
2)
保坂区長自身は教育ジャーナリスト出身で、これまで指導者や教師が子どもに暴力的な行為に出ることに、かなり厳しい姿勢を取ってきた。(今回の区長のコメントは)弊社もそう思うが、「情熱的な指導、子どもを思った指導」という言葉で、体罰を容認するコメントではないかという指摘も出ている。区長はどう考えるか。
■保坂区長
子どもへの暴力について、他の政治家に比べて、極めて具体的な体罰事件、暴力事件に取り組んできたということは事実だ。今回の件で体罰容認の風潮を助長しようというようなことは考えていない、体罰はあってはならない。その上で、今回の日野氏の指導が「行き過ぎた指導」と言った。そのさらにボーダーを超えて行くと、例えば、暴行だとか、怪我をしてひっくり返るような傷害事件だということになる。それは絶対許されない。どうも話を総合すると、平手打ちの動作は確かにした。そしてまあ子どもはよけた。これはもう、かすったのかどうかわからないけれども、怪我とかに至らなかった。となれば、行き過ぎた指導のギリギリ。体罰にさしかかる、まあ、こう当たらなかったからよかった、というのは結果論であって、そういった行為をしたこと自体はよく無かったし、やってほしくないと思うので。ただ、これは、体罰イコール暴力行為、暴力事件という図式で、はめられるものとは違うと。その手前だというふうに捉えています。
*A記者
先ほど「体罰はあってはならない」との話があった。では、なぜ当初のコメントの時点で「体罰は許されない」という認識を示さなかったのか。
■区長
要するに、報道された部分の動画を見ただけで、私自身も色々日程が入っていたので、それ以外の部分は見ていなかった。要はソロが長いということを持って日野さんが怒ったのか、それ以外の何か要素があったのか、その辺りがわからなかったので、あのようなコメントにとどめた。ただ一方で、今回、日野さんに改めてもらって、今後改善して続けてもらいたいと言うことが、特に私が言うことが体罰容認の風潮を作ることになるのではないかという声も寄せられているが、それについては違う。ここで明確に否定したい。
区長はおそらく、自分が何を言っているのかあまりわかっていないようですね。「日野さんに改めてもらって、今後もこの事業を続ける」ことが体罰容認論なのではなく、あの行為を「体罰ではない、暴力ではない」としてしまうところが体罰容認論なのに。
世田谷区長、本件で何が批判されているかすら、わからないとしたら、もはや行くところまで行っている。このような保坂区政には、世田谷の子ども達を預けることなどできません。
区長の言う「ボーダーを越えていく」って何?
まったく、
相変わらず 適正に回答してませんね。
保坂区長、所謂 偉くなっちゃった病です。
独裁菌汚染者とも言いますがね。