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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-09-11

本日は、世田谷区長が「教師の児童・生徒への暴力=体罰」ではない。と公に表明した日となりました。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
非常に残念なことですが、今日を境に「世田谷区の区立小中学校では、時に教育のための暴力は許される」ということになってしまいました。少なくとも保坂展人氏が世田谷区長の任にある間は。
理由は、本日の区長記者会見の中にあります。
世田谷区の教育委員会主催のイベント「ドリームジャズバンド」で「校長」を務めるジャズミュージシャン日野皓正氏が、バンドメンバーであった中学生に暴力を振るった事件。(関連ブログはこちら
今日、いよいよ区長が記者会見で自身の見解を語り記者の質問を受けたのですが、これがとんでもない話でした。「自分は体罰は容認論者ではない」と、何度も繰り返す一方で、その具体的な話の中身は「体罰容認論」そのもの。
ちなみに、保坂区長、過去はこういう発言を連発してたんですけどね。
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今日の記者会見で保坂区長は、日野氏の行為を「体罰の一歩手前」「暴力、体罰というものではない」としました。
すでに、ネット上にアップされている動画を見ても、尚、これは暴力ではない、体罰ではない、とするなら、仮に世田谷区立小中学校の先生が同じことをやっても「暴力、体罰ではない」ということになるのでしょう。それはそれは恐ろしいことです。

保坂区長がこれらの行為を「体罰ではない、暴力ではない」とした理由をいくつか挙げると以下のようなものになります。(記者会見で区長が明らかにした見解より)
・(日野氏が中学生に)平手打ちの動作をした。かすったかどうかわからないが、ケガはなかった
・(中学生に当該行為について聞いたら)「当たったかどうか覚えていない」と答えた
・中学生の保護者も「息子の行為が失敗だった」と言っている
観衆で満員のホールの舞台で、ビンタをされて、それが「当たったかどうか覚えてない」なんてことあるのかな。むしろ「なぜ中学生がこう答えたのだろうか」ということに心が向くのが普通の大人でしょうに。
更に、記者から「(日野氏の行為を知った時点で)なぜ「体罰は許されない」という認識を表明しなかったのか。と問われると、区長はこう答えています。
・当初は、報道された動画以上のものは見ていなかった。それ以外の部分は見ていなかった。中学生のソロ演奏が長いということで日野さんが怒ったのか、他の要素もあって日野さんが怒ったのか、その辺りがわからなかったので、あのようなコメントにとどめた。
まあ、どれもこれも典型的な「体罰容認論」。口では体罰は絶対にダメだと言いながら、それは口先だけで本心ではないということなんでしょう。
つまり、こういうこと。
これを世田谷区立の中学校で、音楽教師と生徒の間で起きたことと仮定しましょう。
・教師が生徒の髪をつかみ、振り回し、平手打ちを2発くり出したが、ビンタについては「一発がかすったかどうか」だった。
(髪の毛をつかんで頭を振るのは体罰ではない。教師がビンタを繰り出してもかすったぐらいでは体罰ではない)
・生徒にけがは無かった。
(外傷があれば体罰、なければ体罰ではない)
・生徒に「ビンタは当たったのか」と聞いたら「覚えてない」と答えた。
(生徒が教師を許せば体罰ではない)
・教師の行為については保護者も納得しているんだから、良い。
(保護者が怒っていなければ体罰ではない)
・どういう理由で教師が生徒をビンタしたかが大事。どういう要素でビンタをしたかわからなければそれが体罰かどうかなんてコメントできない。
ということですから、本日をもって、世田谷区長が「世田谷区の子ども達が教師に暴力を振るわれても、それは体罰ではない場合がある」と公に表明した日ということになります。

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