世田谷区教育委員会事務局「教育指導課長」が体罰事件を巡って桃野に虚偽答弁。教育長が謝罪する事態に。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
東京新聞でも報じられました世田谷区立中学校での体罰事件。
区立中の男性教師が男子生徒に対してメガネが壊れるほどの体罰を振るいました。
その後、生徒が同教師の授業に出た際、今度は同教師が生徒に対して「お前には辞書を使わせない」と発言、周りの生徒にも「○○(体罰被害の生徒)と口を利くな」と言ったとのこと。
桃野は生徒の保護者から相談を受け、この事件を調査していました。
体罰はいかなる理由であったも許されません。この事件を議会で取り上げ、区教委に対し、生徒への今後の対応や体罰の再発防止策について質す前提での調査です。
議会での質疑の前、事実確認の段階で、区の教育指導課の課長と話をしていた際には、教育指導課長もその事実を認識し「そのような発言がありました」と桃野に答えていました。
ところが、3月17日(火曜日)の予算特別委員会(文教領域質疑)で質疑に臨んだところ、教育指導課長からは事前の事実確認と全く違う答弁!これには驚きました。
こちらは過去ブログ
【世田谷区立中学校で体罰事件。体罰も悪い、その後の教師の言動も悪い。加えて一連の事件後の区や学校の対応も問題あり】
こちらが質疑の動画。12分30秒から13分22秒の間が教育指導課長の虚偽答弁部分です。
青木雄二教育指導課長は、桃野が「体罰教師が体罰事件の後も不適切な発言を行なっている件」つまり「辞書は使わせない」と言ったり、他の生徒に「(この生徒とは)口を利くな」と命じたりしたのかと問うた際「そうした発言は確認していない」と答えています。
もちろん、議会での虚偽答弁など許されるはずはありません。そしてそもそもなぜ、こんなすぐバレる嘘をつくのか。良くわかりません。
この質疑の後、青木指導課長とその上司の教育政策部長に「なぜ事前の事実確認と異なる答弁をしたのか。許されないことだ」と抗議したところ、昨日の予算特別委員会(補充質疑)で教育部門トップの教育長が、虚偽答弁を認め謝罪するという事態になりました。
こちらが教育長の謝罪。
■教育長
先日の予算特別委員会において桃野委員からのご質問に対して教育指導課長より事実と異なる答弁がございました。「教員に辞書は貸さない、誰誰とは口をきくなとの発言があったのか」とのご質問に対し、「そのような事実は確認しておりません」との答弁をいたしましたが、「辞書は貸さないという発言がございました。また、誰誰とは口をきくなという点についてもそのような趣旨の発言がございました」と答弁すべきでした。議会との信頼関係を損ねる答弁であったものであり、お詫びして訂正いたします。
以下、教育長の謝罪。動画。
議会で議員から出された質問に対し、行政側が虚偽の答弁をするなど、到底許されるものではありません。こんなことがなぜ起こるのか。区長以下、区の幹部職員には真剣に考えてもらわなければなりませんし、当然、二度とあってはいけません。
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