世田谷区役所の新庁舎は概算事業費「373.9億円」。工期は4年11カ月、2025年には新庁舎となる見込みです。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
これまでブログでご報告をしてきました。世田谷区役所の新庁舎について。
世田谷区役所の本庁舎は老朽化が進み、災害対策の上でも、建て替えに向けた議論が進んでいましたが、いよいよ本日その設計案が公表されました。
9月18日(祝・月)に行われた「公開プレゼンテーション、審査委員会によるヒアリング」の結果が本日「地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会委員会」で報告され、午後からは区長記者会見も行われました。
一次審査を経た6事業者から最優秀者に選ばれたのは「株式会社 佐藤総合計画」の案。
■白黒資料のコピーなので少しわかりづらいですが、以下のようなデザイン案です。
今後区は、この審査結果を尊重し、最終的な新庁舎案を決定することになります。
■ひとつながりの「世田谷リング」ー人がつなぐ、歴史・環境・風景がつながる
・自由な交流を促す「広場の継承発展」
・交流体験を継承する「区民会館の保存再生」
・広場に寄り添い、交流と防災を高める「低層型庁舎」
■低層型庁舎が防災性、連携性、可変性をたかめる
・新庁舎全体が物質、情報供給拠点となる
(広域避難施設の国士館大学を始め全区域に支援物資の供給等を行う拠点として整備)
(中央の広場は自衛隊や警察車両などの緊急車両スペースとして活用される)
・低階層全体が災害対策施設に変わる
(区民交流スペースは移動間仕切りを設置し、災害時に安否確認場所等に転用可能)
(区民会館の舞台、楽屋、ホワイエは物資受け入れや荷捌きのスペースとして活用)
(低層化によりエレベーターが停止しても災害業務、救援活動が安全かつ迅速に行える)
・3階ワンフロアに防災機能を集約
(1期工事で災害対策本部を完成し工事中でも災害機能を継続)
(首脳諸室に隣接して災害対策本部室・災対各部・無線室等を配置し、迅速な指揮系統を確立)
(ワンフロアで集約し、独立したセキュリティ区画を行う)
(総合支所災害地域本部とは、2階で接続し、連携を強化)
■全免震化、地上地下同時工事、仮設庁舎不要で工期4年11カ月
・適切な規模の工区分割による建て替え計画で3期4年11カ月の工期を実現
・分棟化による順次建て替えとすることで、仮設庁舎が不要
■想定概算事業費
・建設工事費、解体工事費、移転・引越費、調査・設計費の合計で373.9億円
(以上、佐藤総合計画の提案書より抜粋)
桃野が一貫して主張してきた「首都直下地震への対策」、災害に強い庁舎、華美でなく質実剛健な庁舎という点についても、包含された庁舎案が選ばれたと思います。今後、この案を基本として、区が基本設計、実施設計の作成へと進み、その後、実際の施工工事が行われることになります。
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