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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-09-04

日野皓正氏の事件に思う。「教育の場での暴力は肯定されるか否か」という議論には、ほとんど意味は無い。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
「日野皓正 presents “Jazz for Kids”」(世田谷区教育委員会主催)の本番中、演奏していた中学生Aくんに対し、先生役である日野皓正氏が暴力を振るったという事件。週刊文春に始まり、ワイドショー、新聞等での報道が続いています。
■桃野の関連ブログ(過去ブログ)はこちら
先日、海外から帰国した日野皓正氏が空港で記者らの囲み取材を受けたことで、日野氏の主張も多くのテレビ番組等で報道されていました。
■例えばこちら(gooニュース)
簡単に言えば、「音楽の指導のためには時にはビンタが必要」ということらしい。
桃野は、昼のワイドショーをいくつか見ましたけどコメンテーター(タレントさんって言うのかな)の方々からは「日野さんの気持ちもわかる」「中学生の方にも非があった」「あれはビンタされても仕方がない」という意見も数多く出されていました。これらは「躾、教育のためには大人が子どもに暴力を振るうことは許される」という意見ということになるでしょう。
桃野も、先日この問題をブログやSNSでアップした際、それをご覧になった方々から「日野さんは悪くない」「生徒が悪い」という意見も頂きました。「教育の場での暴力は肯定される」という意見は、私の想像以上に多かった。これは桃野にとっては意外ながら新たな発見でもあります。
でも、そもそも「世田谷区」(行政)、からすれば「教育の場での暴力は肯定されるか否か」という問いからスタートしている巷の議論にあまり意味はないんですよね、本来。
世田谷区長や世田谷区の教育長に聞いてみればいい。「教育の場での暴力は許される」なんて言うわけ無い。暴力を振るわれた生徒が納得しているとか、していないとか、親も我が子が悪いと言っているとか、そんなことは関係なく。
例えば、自称・教育ジャーナリストである世田谷区長は、過去こんなブログも書いています。
■ブログ原文はこちら。「愛のムチ」という名の「暴力」(保坂展人ブログ2013年1月29日)
例えば、以下のようなことが書いてあります(一部引用)
いまは一時的に声を潜めているかもしれませんが、体罰容認の風潮が社会に深く根を降ろしていることを見失ってはいけないと思います。もう少し時間がたてば、「体罰は愛の鞭(むち)」論者が堂々と登場しても不思議ではありません。
 多くの場合、教師による「体罰」に対して生徒は無抵抗です。残念ながら、日常的に「体罰」をふるうようになると、人間の感覚は麻痺します。平手打ちが拳骨になり、拳骨から蹴りへとエスカレートするでしょう。
 理由がある暴力は「体罰」、理由のない暴力は単なる「暴力」という考え方は間違いです。理由があれば、教師は指導の手段として暴力を行使していいということになりかねません。「熱心な愛情の表現」として美化されれば、教師にためらいがなくなり、暴力に歯止めがきかなくなります。
■ツイッターでも
スクリーンショット 2017-09-04 20.21.22
ただ、このブログ等が書かれたのは「大阪市立桜宮高校の生徒が教師の体罰を受けて自殺した事件」が大きくクローズアップされていた時期。保坂区長は、自称・教育ジャーナリストとして、世間の耳目が集まるその事件を単に論評しただけで、ここに記載してあるような考えを彼が本心から持っていたかかどうかは、ちょっと良くわかりません。
なぜなら、自分が「学園長」という立場で関わるイベント、世田谷区の教育委員会が主催するイベントで、「大観衆の目の前で先生役の日野皓正氏が中学2年生の髪をつかんで頭を揺すり、往復ビンタ」ということが起きても、今回、保坂区長は、ツイッターもブログでも一切触れず。
おまけに、未だに「行きすぎた指導」はあったが「暴力はなかった」というのが世田谷区の見解です(その見解の核は当然、区の最高責任者である区長)。そして、現場にいた教育長はじめ、区の幹部職員、区の職員、一人たりとも「ビンタは見てない」そうな。
これって、とても怖いこと。「指導のためには暴力は必要」を肯定するとか否定するとか、そんな議論よりも怖いことなんです。もしも区長や教育長が「指導のための暴力は時に必要」というならそう表明すればいい。でもそうじゃない。「ビンタは見てない」って言っているんです。
例えば、いじめ事件。
学校や行政がよく使う「いじめがあったとは認識してない」ってやつです。問題の出発点すら消し去る。責任を問われるべき人は、学校や行政には誰一人いないということにする。そういうやつ。
世田谷区議会では、明日9月5日(火)、本件を所管する「文教委員会」が開かれます。当然、教育長はじめ所管の部課長も出席。
開催日: 平成29年9月5日(火曜日) 午前10時
開催場所:第5委員会室(世田谷区役所第二庁舎5階)
*どなたでも傍聴できます。
桃野は同時間、区民生活常任委員会に出席しますので、文教委員会の傍聴はできませんが、追って議論されたことについては確認しようと思っています。文教委員会に属する各議員、何を言うのか。または何を言わないのか。非常に気になります。
今回の問題に関心をお持ちの方は、是非委員会の傍聴を。(どなたでも傍聴できます)

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