区役所新庁舎整備工事の遅延。建設事業者に請求する和解金はいくらになるのか。明日の区議会本会議で和解案への賛否が採決されます。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
明日は世田谷区議会定例会、継続本会議。いわゆる中間議決が行われ、4件の補正予算、33件の議案の賛否が諮られる予定です。
もちろん、どの議案も大切ですが中でも、区民の皆様にご注目頂きたいのが「議案第17号、世田谷区本庁舎整備工事の工期延伸に伴う違約金等の取り扱いに関する和解」。
現在、世田谷区の本庁舎を新しく建て替える工事が進行中ですが、この工事が遅延しており、当初、全体工期75ヶ月で契約したものが、今の見込みで全体工期は93.5ヶ月に。つまり約1年半の遅れが発生中ということ。
この工期遅延について世田谷区長は、①遅延違約金、②技術提案不履行違約金、③区に生じた損害(目に見えない損害も含める)を建設事業者である大成建設に請求すると表明していました。
ところが議会に和解案として示されたのは、①+②+(③−②)、つまり③区に生じた損害が②技術提案不履行違約金を超えた場合は、その超過分はプラスして支払われるという内容でした。
区の試算では、①+②+(③−②)で約16億円+αとのこと。ちなに世田谷区の本庁舎整備は約400億円規模の工事です。
先ず、世田谷区長あんなに威勢よくマスコミの前で①+②+③だと話していたのに、一体どうなっちゃたんですか?という話。
そして、そもそも世田谷区長の言っていた「区に生じた損害(目に見えない損害含む)」なんて理屈は、大成建設と交渉しうるものだったのかという疑問もあります。
我会派では、世田谷区と大成建設の契約書、その他関係書類を精査した結果、和解金はあくまで①遅延違約金と②技術提案不履行違約金を積み上げて計算すべきものと判断しました。
その上で、先の企画総務委員会でも、世田谷区が②の部分を4.15億円としていることは間違いである。客観性がないお手盛りの金額で、あたかも大成建設と示し合わせたかのような和解金額になっている。しかも「区に生じた損害(目に見えない損害含む)」はこれから大成建設と交渉することになっており、最終的に和解金がいくらになるのかも不明、そんな和解案には賛成できないと、強く意見を述べ反対を表明しています。
和解金は、契約書に基づき①遅延違約金、②技術提案不履行違約金。そして②については客観的な評価のもと減点すべきは減点し金額を導けば、区が現在示している16億円+αを超える金額になると、我が会派は試算しています。
明日、桃野は10時から議会運営委員会に出席、13時から区議会本会議に臨みます。
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写真は一期工事が終了間近の新・世田谷区役所第一庁舎。手前の建物は区長が”リノベーション”して引き続き利用することにこだわった区民会館。デザインの連続性は明らかに阻害されているように思いますし、これが今回の工事を難工事へと追い込んだ要因の一つです。
議会は有権者から頂いた「質問する権利」を大切に行使する場。「そんなこと廊下で話せば?」って質問はやめてほしい。 2021年には映画「シン・ウルトラマン」が公開予定。ウルトラマンの街、祖師谷大蔵に是非お越しください! 当然、パラアスリートとの交流も視野に。世田谷区の子ども達に夢や希望を与えるイベントが開催できるように。 世田谷区役所本庁舎の整備が大幅に遅れます。今年7月に1期工事終了の予定が9月になり、更に来年の3月に?区民生活にも大きな影響が出ます。 今朝(1/10)の朝日新聞より。都市と地方の税収格差を縮める目的で始まったふるさと納税の実態は。全国の自治体の27%が赤字、町村でも15%が赤字。
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