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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2012-05-28

議員の質問にまともに答えない役人(実例)

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区議会議員は、区民の側に立ち、役人がおかしなことをすれば、それを追及しなければなりません。
そんな関係だからということででしょうか。委員会や本会議でまともに受け答えをしない役人はたくさんいます。
本日の委員会で、私と区役所の部長、課長の間で以下のようなやりとりがありました。
何を聞いても、二つぐらいのあらかじめ準備したものであろうセリフを繰り返すのみ。
質疑が全くかみ合ってなくても意に介さず。
私は、この人たち(部長&課長)はまともに答える気がないのではないかと思いましたが、皆さんはどう思われますでしょうか。
~以下やりとりの背景~
区が「NPO法人DCIN」に不適切に補助金を支払い、結果的にこの事業は失敗。
区は、当初DCINへの補助金交付を取り消し、DCINに対して1,900万円余りの返還を求めるとしていました。
DCINも区の債務は1,900万円だと認める書類を区に提出しています。
にもかかわらず、区はなぜかDCINに返還を求める金額は940万円だと言い出しました。
区は自らの失態で、区民から預かった大切な税金を失っておきながら、そのお金を取り戻すことについても不可解な対応です。
以下常任委員会での桃野と担当所管の部長、課長とのやりとり。
(一部要約・抜粋、意味は変えておりません)
【桃野】
債権額が940万3千円となっていますが、今までの流れの中で(区は)補助金の交付自体を取り消すといっていましたので、この金額は違うのではないですか。
【産業政策部・工業雇用促進課長】
22年度の補助事業についてはその実績を区と都で承認し補助金額を確定しているところです。そういうことから債務弁済契約の残債務940万3千円と遅延損害金を債権と申し出たものです。
【桃野】
区がDCINに送った督促状に「1,924万円の返還を求めることになりますのでご了承ください」と書いてありますし、区長が(DCINに)出した財産処分承認書にも「条件に違反した場合は財産処分の承認を取り消し既に交付した補助金全額の返還を命じる」と書いてあります。そこから考えてもこの940万3千円はおかしいのではないですか。
【産業政策部・工業雇用促進課長】
この文書につきましては債務弁済契約の順守を促すものとして明記したものだと認識しております。繰り返しになりますが、補助事業の実績があることから補助金の交付決定を取り消すという判断をせずに940万3千円と遅延損害金を債権と申し出たものです。
【桃野】
そもそも区は補助金を取り消す意思はなかったという事ですか。
【産業政策部・工業雇用促進課長】
先ほどから申し上げておりますが補助事業の実績があることから補助金の交付決定を取り消すという判断をせずに940万3千円と遅延損害金を債権と申し出たものです。
【桃野】
委員会の中でも「取り消します」という答弁を頂いていますが、今の話だと途中で変わったということですか。そもそも最初から1,900万余りの返還を求める意思がなかったのか、当初はあったがそれを途中で変えたのか。どうなんですか。
【産業政策部長】
「取り消し」という部分が文言として書いてございます。さきほど課長から申し上げた通り、その趣旨は債務弁済契約の順守を促すというようなことでございまして、書いてある文言につきましてはその段階で区として補助金を取り消すという決定をしたものではない、ということでございます。その後検討した結果、東京都と補助事業については実証して適正であると認めているということから今回、全体の補助事業を取り消すのではなくて財産の処分についての940万円を請求するという判断をしたものです。
【桃野】
当初は補助金の交付を取り消すという方向で動いていたけれども東京都と相談して取り消さないことにしたということですか。
【産業政策部長】
繰り返しになりますけれども、債務弁済契約の順守ということであのように書いてありますし、そこの部分で書いた文言というものは最終的に区としての補助金を取り消すと決定したものでは無いということです。その後、検討した結果、補助事業は適正に行われていたという事で財産の処分についての940万円について請求をするという判断をしたということです。
【桃野】
決定したものでは無いというのは私もわかる。この時点でそういう意思があって書いているんじゃないんですか。「返還を求めることになりますのでご了承ください」と書いているんですから、求めるという意思があったんでしょ。この時点で。
【産業政策部長】
繰り返しで恐縮ですけれども、そこの部分の趣旨としては債務弁済契約の順守ということで全体としては約960万円につきまして返済をしてくれという強い意志、順守を促すものとして文言として整理をさせていただいたものでございます。
【桃野】
強い意志を示すために書いたということは、そういう意思はないけれどもある種の脅しというかハッタリをかけるために書いたという意味ですか。
【産業政策部長】
そういうことではなくて、言葉としては区の強い意志、順守を促すということでそういう形で文言を入れさせていただきました
【桃野】
順守を促すために、その文言を書いて、順守されなかったらその返還を求めるっていうのが今の説明なんじゃないんですか。
【産業政策部長】
取り消しの部分については、先ほど申し上げた通り、財産の処分についてのみということで、本事業については適正に行われていたということで、全体の補助事業については取り消しをするものではなく、財産の部分についてのみ請求をするということでございます。
【桃野】
それは何回も聞いてます。この督促状の中にある文言だとか、財産処分承認書の中にある文言は、本来区はその意思がなかったのに書いたという事ですか、この通りに相手に迫るために書いた文書ではないという事ですか。
【産業政策部長】
文言として書いてございますけれども、最終的にそれを区としてその段階として決定したものではございません。
【桃野】
だから、それはわかりました。決定したことではないのはわかりました。
区としての意思を聞いているんですよ。この時点の意思はどうだったんですか、って聞いているんです。
【産業政策部長】
繰り返しになりますけれどもその趣旨は順守を促すというものでございます。
【桃野】
私も繰り返しで恐縮ですが、順守を促してるんだったら、順守されなかったらこれを求めるってことじゃないんですか。
【産業政策部長】
記載としてはそのような形になっていますけれども、その後の判断といたしまして、私どもといたしましては繰り返しになりますが、補助事業については適切に行われていた、したがって財産の処分についての金額を債権として申し出をしたということでございます。
(ここで委員長から、このまま続けても同じやり取りの繰り返しではと発言が入ったので、次を最後の質問とした)
【桃野】
その後の判断で、とおっしゃいましたが、途中で(判断が)変わったという事でよろしいんですね。
【産業政策部長】
文言が書いてございまして、そこの部分については区としては決定はしていないということですので、したがって区の判断としては債権の金額については940万円だということで判断をしたということです。
こんな不誠実な対応が日常茶飯事ですが、区民の利益を守るために一生懸命戦ってまいります。

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