平成27年度、区に寄せられた「タバコに関する苦情」185件。結構な数ですね。世田谷区を「受動喫煙」のない街に!
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
本日のブログも、決算委員会での桃野の質問より。
テーマは「受動喫煙のない世田谷」。
オリンピック・パラリンピックに関連する話題で、多くの方々に知って頂きたいのは「タバコ問題」。オリ・パラの開催地は2004年のアテネ大会以降「屋内を原則禁煙とする罰則付きの法律や条例」を持つ国・都市での開催となっています。
開催都市は、開催時までにルールを整備して、受動喫煙防止などの取り組みを進めるのがこれまでの流れ。先日オリ・パラが閉幕したリオデジャネイロは09年から、州条例によって、飲食店を含め不特定多数の人が出入りする建物内は全面禁煙となっています。
さて、小池百合子新都知事も「2020年東京五輪・パラリンピックに向けたたばこの受動喫煙防止に前向き」との報道もされていますが、東京では今後どのように進捗するでしょうか。
世田谷区も当然、受動喫煙の防止には前向きに取り組んでいかねばならないでしょう。
世田谷区の場合、全区で歩きタバコは禁止。別に「路上禁煙地区」を定め「立ち止まっていても喫煙禁止、このエリア内ではタバコが吸ってはいけません」というエリアを区内11箇所に定めています。
11箇所については、こちらを参照ください。
ところが、この路上禁煙地区であっても、まだそのルールを理解されていない方がいらっしゃるよう。区にはタバコの煙やポイ捨てによる苦情が多く寄せられています。
調べると平成27年度、区に寄せられたタバコに関する苦情は185件でした。
目標の数字を定めて仕事を進めることが苦手な区役所ですが、こうした区民からの苦情の削減を達成指標として掲げるべき。そして、路上禁煙地区にあり、明らかに周辺での喫煙を助長する灰皿の撤去を進める。
(民有地内の灰皿についても、事業者に撤去をお願いをする)
こんなことを議会で提言しています。
■路上禁煙地区内で、これはちょっと・・・。
ちなみに他区の例ですが、港区では「みなとタバコルール」を定め、港区内で事業活動を行う事業者が守るべきルールとして「私有地で喫煙する場合であっても、(道路含む)屋外の公共の場所にいる人がタバコの煙を吸わされることが無いよう灰皿の撤去、移設、喫煙場所の確保その他の環境整備を行わなければならない」としています。
そして世田谷区が、飲食店などに完全禁煙や分煙などを促す「受動喫煙防止協力店」の登録も、近年は年間数件程度。今年度は半年過ぎましたが、まだ登録は1店のみです。(調べてみたら、過去、年間180件以上登録されている年もあるのに)
こちらも、形式的なものではなく、年間◯店登録など明確に目標を持って取り組んでもらわないと。だって、仕事なんだから。
世田谷区の「分煙」や「路上禁煙」の取り組みは、その中身を見ると「形がい化」が進んでいるよう。議会からも丁寧に区の政策をチェックして、受動喫煙の無い町を作っていかなければなりません。
■
質問の様子は世田谷区議会のサイトから動画でご覧いただけます。
10月4日分→「1:37:30」まで早送りすると桃野質問部分です。
10月5日分→「40:50」まで早送りすると桃野質問部分です。
コメントを残す