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2022-02-05

世田谷区長は一体何を思って、駅前や公園などで検査キットを無料配布したのか。このコメントを見ても「単なる思いつき」と感じざるを得ません。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

これまで、取り上げてきた世田谷区長の「新型コロナ・抗原検査キットばら撒き」施策。

何度も区長に直接申し上げてきましたが、検査はあくまで検査。予防でも治療でもありません。検査は、医師や保健所が合理的に考えて、必要だと判断した方に目的に応じた方法で行うものです。

例えば症状がある方、検査陽性者の濃厚接触者。

「事前確率」という言葉も使って議会から何度も訴えてきました。限りある医療資源、税金(=皆様の大切なお金)を使う限り、区長が思いつきでやっていいことではないのです。

検査には検査する目的があり、その目的に合わせた検査が行われなければ全く意味はない。

ところが、区長は無症状の方にもどんどん検査をする、「とにかく検査」をすれば新型コロナを抑え込むために効果があると信じて疑わない様子。

その一環として区長が、区内駅前、区立公園等で抗原検査キットを誰彼ともなく(区民であるかどうかのチェックもなしで)無料配布して大混乱を引き起こしたことはブログ等でご報告してきました。ちなみにこの予算は4億円。

以下の、過去ブログも参照ください。

今回は珍しくわかってくれたよう。「検査キットが不足している。誰彼となくばら撒くのでなく、医療現場に渡すべき」→医師会等に渡すことになりました。

新型コロナ検査キットの街頭配布に続き、薬局での無料配布も中止に。桃野は「薬局配布をやめた分の検査キットも医療機関に渡すべき」と申し入れました。

そして、この区長がばら撒いた抗原検査キットがネットオークションに出品されていたこともSNS等で発信してきました。「ネットオークションに出品されている」旨、情報提供を頂き、実際に桃野も出品を確認したのが1月29日。

そしてそれに先立って桃野は「世田谷区長が、こんなことをしたら抗原検査キットを入手した人が転売する危険がある」と危惧していましたし、その危惧を1月21日にはツイッターでも発信しています。

 桃野が危惧していたことが実際に起きてしまったわけですが、その件について本日の読売新聞(夕刊)が報じていました。

記事には区長のコメントが掲載されていました。

保坂展人・世田谷区長は「検査キットは検査が必要な人に配ったはず。供給不足に乗じて、お金もうけのために使われそうになったのは残念だ」と話している。

検査が必要な人に配ったはず?区民であるかどうかすら確認せずに無料配布。そして「検査が必要な人」の考え方すら示さず無料で配っておいてこのコメントは無い。

しかも早朝から駅前に大行列を作らないと検査キットが入手できないようなやり方。これでは、例えば高齢者、基礎疾患のある方など新型コロナに罹患した際に重症化するリスクが高いと言われている方に、検査キットが渡るわけがないではないか。

世田谷区長は、一体何を思って、区内の駅前や公園などで検査キットを無料配布したのか。このコメントを見ても「単なる思いつき」だと感じざるを得ません。

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