「選挙」「くじ」「試験」「裁判」など。いったい、どんな決め方が正しいのか?
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日から衆議院の京都3区、北海道5区の補欠選挙が始まりました。
京都3区は、今年の2月、不倫騒動で宮崎謙介氏が辞職したことに伴うもの、
北海道5区は、昨年の6月、町村信孝氏の逝去に伴うものです。
国政選挙の補欠選挙は、公職選挙法の定めにより直近6ヶ月で発生した欠員を、4月と10月の補欠選挙で補うことと定めていますから、今回は、昨年6月と今年2月に発生した欠員を補う選挙を、今年4月に行なうという選挙。
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9/16~3/15に補欠選挙を行う事由が生じた場合
↓
当該期間直後の4月第4日曜日に投票
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3/16~9/15に補欠選挙を行う事由が生じた場合
↓
当該期間直後の10月第4日曜日に投票
新聞等では「補選の結果次第で総理は衆議院を解散し、衆参同日選挙」との報道も。
北海道の結果次第(京都では自民党は候補を擁立していません)で、衆参同日選挙ということになるのかもしれません。
さて、今年の夏の参議院選挙から選挙権年齢が18歳に引き下げられました。
18歳選挙の最初が衆参同日選挙かも。
(※平成27年6月、公職選挙法等の一部を改正する法律が成立、平成28年6月19日施行となります)
今回の年齢引き下げが選挙結果にいかなる影響を与えるのでしょうか。
選挙は民主主義の基本。
10代・20代の若者にとっても、結果が自分たちの生活、自分たちの将来を左右することは当然です。
例えば
「”大学の学費無償化”を政策に掲げている党の候補者に投票する」とか。
「将来世代に負担を先送りしない!世代間格差を解消!と言っている候補者に投票する」とか。
そんな考えで投票する方もいるかもしれません。
桃野は、投票行動はさておき、是非多くの若者に選挙に関心をもってもらいたいし、自分たちのことを自分たちで決める、その為の仕組みである「選挙」で是非、皆さんの貴重な一票を行使してもらいたいと思っています。
そこで、もしも。
「選挙とか言われても良くわかんない」
「自分が投票しても結果には影響しないから、行かない」
という人がいたら、こんな本はいかがでしょう。
〈どんな方法があるの?決め方の大研究 ジャンケンから選挙まで 佐伯 胖監修 PHP研究所〉
動物の世界は強い動物が弱い動物を食べる「弱肉強食」の世界。
人間社会でも、権力のある人やお金持ちなどの強い立場の人が、弱い立場の人を無視して一方的に物事を決めてしまったとしたら・・・・
そんな問題提起から「選挙」の他「くじ」「試験」「裁判」など様々な「決め方」の長所短所、ケース別の良い決め方、悪い決め方を解説しています。
挿絵が豊富で、ふりがなも振ってありますので、小学校高学年ぐらいから読めるのではないかな。
でも「多数決」の下りではさりげなく「ボルダルール」や「コンドルセのパラドックス」に触れていたり、「選挙」の下りでは、小選挙区制や比例代表制などの選挙制度が、同じ投票行動でも異なる結果を導き出すことが解説されていたりと、意外と高校生ぐらいでも読み応えるがあるのではないかなと思います。
「選挙興味、無ぇー」
という若者にこそお薦めの一冊。
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