「世田谷区の学校給食が仕出し弁当に!?」そんなことが起きてしまうかもしれません
これまでも議会で取り上げて来た「太子堂調理場問題」です。
子ども達には温かい、美味しい給食をたべさせてあげたい。
これは、多くの方に異論が無いと思います。
桃野もそう思う。
しかし、世田谷区立小中学校の学校給食が一部「仕出し弁当での提供」になってしまうかもしれない。
現在、そんなことが懸念される状況になっています。
今日のブログでは、過去の経緯を振り返りながらご報告して行きます。
先ず、世田谷区立の小中学校の学校給食はどこでつくられているのか、を挙げると以下の状況。
■基本は自校調理。
これは、学校の給食室で調理された給食が提供される方式。
できたてのご飯という事ですね。
■次に親子調理方式。
同じ敷地内、又は近隣にある学校の給食室で調理された給食が提供される方式。
給食室がない学校において、近隣の学校の給食室でつくられた給食が提供されます。
■そして調理場方式。
給食室の無い学校で、かつ親子調理方式も不可の中学校の給食は「太子堂調理場」でつくられます。
太子堂調理場からの給食搬入校は以下7校。
・太子堂中学校
・松沢中学校
・駒沢中学校
・緑ヶ丘中学校
・駒留中学校
・八幡中学校
・千歳中学校
加えて太子堂調理場は、改築校(改築中の学校で給食室が使えない学校)の給食を提供する役目もおいます。
現在改築中の学校は以下4校
・太子堂小学校(改築期間は平成27年度まで)
・多聞小学校(同、平成27年度まで)
・城山小学校(同、平成28年度まで)
・深沢中学校(同、平成28年度まで)
(※区立小中学校は現在93校あり、毎年数校が常に改築校となる)
そして、一方、この太子堂調理場は築40年と老朽化が進んでいるという事実があり、区は平成24年12月の文教委員会にて以下を公式に表明しています。
・太子堂調理場は著しい老朽化が進んでおり、現在の調理業務を続けるためには、早急に大規模改修が必要
・しかし改修には多額の費用が必要であり、且つ改修中の適切な給食提供が困難
・住居専用地域に立地しているので同地での建て替えはできない
・よって太子堂調理場を廃止し、民間給食施設を活用して給食提供を行なっていく
ところが平成25年4月に公募で事業者を募集してから2年半を経た今も、事業者選定には至っていません。
既に、昨年9月の決算委員会で私は、この問題を取り上げていますが、その際区は「民間の意向の確認や調整等を進めている」と答弁しています。
いかし、今(平成27年11月)となっても、そもそもは平成27年度つまり今年度、民間委託に転換されるはずの計画は全く進んでいないのです。
さて、なぜ、こんな状況に陥っているのか。
そして、これがどんな大問題につながっていくのか。
続きは次回ブログでご報告します。
質問の様子は世田谷区議会のサイトより動画でご覧下さい。
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