決断できない、判断しない、事を進めない、世田谷区長。
昨日は3.11。
東日本大震災から4年が経過しました。
被災地の復興をお祈りする日であるとともに、世田谷区では予算特別委員会。
委員会では、首都直下地震への備えについても、多くの時間を割いて質疑が行われました。
我々の会派「無所属・世田谷行革110番」からは大庭正明幹事長が質問。
以下に要約してご報告します。
首都直下地震がやって来た場合、世田谷区の庁舎(災害時は災害対策本部となる)はどうなるのか。
既に我々の会派が明らかにしている通り「3時間問題」への対策は喫緊の課題だ。
停電となる確率は5割。
供給される電力も半分程度になる可能性が高い。
そんな中、世田谷区は全く停電対策に取り組んでいない。
世田谷区役所第1、2庁舎の非常用電源は3〜7時間しか持たない(備蓄燃料が無くなる)。
世田谷区役所の1、2庁舎では施設が脆弱で構造上少量しか燃料を備蓄できない。
備蓄施設を拡張するのは構造上無理。
では、燃料が切れたらどうする仕組みになっているのか?
↓
(区の答弁)
区内の燃料商組合と協定を結び、そこから燃料を調達することになっている。
↓
燃料商組合から燃料を持って来てもらう事を区は想定しているようだ。
しかし、災害時にそんなことはできるはずがない。
現に、燃料商組合は既に、燃料輸送は「大規模災害のときは対応できない」と見解を示している。
それは区も確認しているはずだ
↓
(区の答弁)
基本的に燃料の供給は給油所において行なう事になっている。
燃料商組合は災害時に燃料の輸送は困難と言っている。
↓
誰が取りに行くのか。
区役所1、2庁舎の非常用電源用燃料950リットルを誰がどうやってとりにいくのか。
誰かが行かないと電源が切れる。
↓
(区の答弁)
答弁無し
↓
区はリアルに現実を考えてない。
電気が使えないことについてはずっと指摘してきた。
↓
(区の答弁)
新庁舎建設について検討しているが、まだそのような対策については具体的な対策を考えていない。
↓
新庁舎建設の議論といって災害対策について何も考えてない。
世田谷の危機。
区長は自分が当選した選挙時の公約で「災害対策の総点検」と言っていた。
これを何もやってない。
これまでの災害対策の課題は議会からずっと指摘してきた。
それを、区長は「新庁舎は(旧庁舎の)改修か、改築か」という入り口のところで決断ができずに、全てが止まっている。
肝心要の「災害対策」が全く進まない現状。
要約すると、上記のような質疑がおこなれました。
我々の会派は常に災害対策について、議会で取り組んできました。
「大規模災害に備えた新庁舎」についても具体的に政策提言を行なってきました。
区役所の職員は大半がこの危機について理解しています。
常日頃の情報交換等でそれはわかっています。
問題は決断できない、判断しない、事を進めない、世田谷区長です。
行政トップの責任を放棄していると言わざる得ない。
世田谷区の災害対策。
非常に危惧しております。
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