世田谷区で”給食食材単品”の放射性物質検査、はじまります。 やっと。ようやく
世田谷区で”給食食材単品”の放射性物質検査、はじまります。
やっと。ようやく。
脱原発を旗印にしている世田谷区長が「学校給食・保育園給食に関する放射能検査を削減する」と突然言い始めたのが本年2月。
同時期に区長は、「福島第一原発の事故は収束どころか、尚現在進行中である」と”カッコヨク”語っていました。
その一方で、子ども達の給食に関する放射能検査の後退を発表するとは・・・
桃野は、これまでも「区長は言っていると事とやっている事が違うではないか」「まだ検査を縮小するタイミングではない」と議会で取り上げて来ました→(過去ブログ参照)
「削減」を即刻撤回して、新たな予算を組み直せば良かったものをノラリクラリと曖昧な答弁。
そして結局は、これまでの時間がかかって、やっと給食食材の単品検査の導入を発表するにいたりました。
このスピード感の無さには、区長が本心からどれほどの必要性を感じているのか疑問ですが、”なんとか単品検査が始まること”には胸を撫で下ろしています。
【給食食材単品の放射性物質検査】
・開始時期
平成26年11月上旬
・実施内容
保育園は3ヶ月毎に10検体。
小中学校は1学期毎に10検体。
・品目
保育園では1施設につき2品目
小中学校では1納入業者につき2品目
・選定
給食で使用する食材のうち、摂取量の多い食材(ジャガイモ、キャベツ、ニンジン等)を基本として旬の食材、全国の検査で基準値あるいはその1/2を超える放射性セシウムが検出された食材も含め、保育園は3ヶ月毎、小中学校は学期毎に選定する。
・使用判断
食品衛生法の基準に基づき判断する。
検査の結果、基準値(100Bq/kg)を超えた食材は産地が同一の都道府県のものについて使用を中止する。
・結果公表
食材、産地の都道府県、検査結果を区のHPで公表する。
検査対象となった保育園、小中学校には結果を周知する。
区の発表によると、上記内容のようです。
桃野は、本当にこの内容で適切なのか、担当所管からより詳しくヒアリングをしていきたいと思います。
ちなみに、新たに検査を追加するために区が準備する費用は、食材及び検体搬送費の15万円のみ。
これは「これまでの食材費があまっているから新たな予算を組まなくてもまかなえる」のだそうです。
さらに検査費用については「他の検査と同じ日にやってしまうので費用はかからない」のだそう。
この説明もなんだかよくわかりません。
「同じ日にやるから費用はかからない」というなら「もっと品目や頻度を増やせばいいのでは」と思います。
それに、そもそもは、あった予算を削って検査を縮小したんだから、予算を元に戻せば、もっと良い検査できるのは無いのかな。
あくまで予算は削る、という区長のかたくなな意思。
予算の上では、検査は縮小されているのです。
ここに、世田谷区長の本心が透けて見える気がします。
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