2013-08-13
新設バス路線の実験運行
日本の都市部においては、大抵鉄道は都心から郊外に向かって放射状に整備されてきました。
鉄道が放射状に延びれば、遠心力がかかるように、市街地も放射状に広がっていきます。
世田谷区の交通機関を見ても、都心部と郊外を結ぶ「東西」方向の移動に比べて、「南北」方向は利便性が低いという特徴を持っています。
南北を走る鉄道が無ければ、バス交通が重要な交通機関となりますが、世田谷区内は幅員の狭い道路が多く、バス路線も限られることなどから、区内全体の19.9%(平成19年4月時点)が公共交通不便地域(※)と呼ばれる地域になっています。
公共交通の利便性を向上することも世田谷区の課題の一つ。
今般、バス事業者と区の協議により新設バス路線の実験運行を行うことになりましたのでご報告します。
■運行ルート
二子玉川駅〜宇奈根地区会館〜(新設)喜多見公園〜二子玉川駅
現行の玉05系統の一部時間帯の運行経路を変更
■運行事業者
東急バス株式会社
■実験運行期間
平成25年10月上旬〜平成26年1月下旬
■運行条件(予定)
・運行時間:10時台〜16時台
・運行便数:平日11便、土曜日14便、日曜日15便
・運行車両:小型ノンステップバス
・バス停について:延伸部分について「喜多見公園」を新設し「荒玉水道」を小田急バス株式会社と共同使用
今後は、バス事業者による実験運行が一定期間実施され、事業採算性、走行ルートの定時性、利用状況等が検証されます。
※公共交通不便地域
路線バス停留所から200m圏内、鉄道駅から500m圏内のいずれにも当てはまらない地域
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