世田谷区で環境にやさしいバスを走らせたい
昨日、室蘭市役所を訪問し、お話を伺っておりました。
室蘭は、新日本製鉄室蘭製鉄所、日本製鋼所室蘭製作所、JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所など、技術力のある大きな企業が拠点を構える街。
室蘭市は、そうした企業と手を携えて官民共同で様々な研究を行っています。
とりわけ、「資源リサイクル」「新エネルギー」「新技術・先端技術対応」などがキーワードになる極めて現代的な取り組みが目をひきます。
例えば「室蘭地域水素利用タウン」を標榜する取り組み。
平成15年6月に室蘭水素コミュニティー懇話会が発足しています。
その後、新日鉄、JX日鉱日石や室蘭工大、小樽商大、東京都市大学などと様々な取り組みをおこなってきました。
平成21年には水素燃料エンジンを搭載したバスを使った走行実験を開始。
展示、試乗だけではなく、このバスを使ったエコツアーを行うなど、実用に近い形での走行実験をおこなっています。
翌平成22年には水素燃料エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドトラックを使って、食料品の宅配に利用しながらの実証実験など(コープさっぽろの協力による)を行っています。
水素燃料エンジンは窒素酸化物や二酸化炭素をほとんど排出しない、環境にやさしい次世代エンジンと言われます。
自治体が自ら、産・学と共同で環境技術の開発に取り組んでいる先進的な事例を目にすることができました。
世田谷区でも、こうした環境対応型の技術開発をバックアップし、又、そうした技術を活用した公共インフラの整備を進めていくことについて、大いに議論を進めるべきだと、意をあらたに致しました。
「世田谷区内のバスは窒素酸化物も二酸化炭素も出しません!」という事が実現できるよう、私もしっかり勉強し、技術開発の推移を見守りたいと思います。
(写真右:室蘭市経済部産業振興課主幹・室蘭工業大学客員准教授の関川純人さん)
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