区の内部的な事務では未だファックスを利用、区民にはファックスでの請求を認めないのはオカシイ!
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今日のブログは先の一般質問から。「情報公開」についてです。
質問の趣旨は、誰もがそれぞれの便利な方法で情報開示請求ができるようにということ。
現・世田谷区長は自身の政策のウリの一つに「情報公開」を挙げていますが、それは看板だおれ。決して積極的に情報公開を進めてきたとは言えません。
最近では、例えばこんなこともありました。
世田谷区役所の新庁舎整備に係る文書。情報開示請求に対して真っ黒けで出てきました。保坂区政この隠蔽体質。 pic.twitter.com/fb56aH6Lt7
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) June 10, 2024
世田谷区に対して情報開示請求をすると「なんで、こんな黒塗りだらけの文書が出てくるんだ!」ということがよく起こります。
こうして、情報を黒く塗りつぶしてしまうことについても、これまで議会で取り上げてきました。区長は是非、こうした考えを改めてもらいたいのですが、加えて「情報開示請求の方法」についても改善が必要です。
世田谷区ではファックスによる開示請求を認めていません。ファックスは時代遅れと考えているのかもしれませんが、区の内部的な事務では未だファックスを利用していながら、区民にはその手段を使わせないのは大きな矛盾です。未だインターネット利用が難しい区民もいます。受け手の事務軽減の視点であればインターネットファックスの利用も考えられます。
区民からの情報開示請求について、幅広い手段を認めるべきです。東京都はファックスでの情報開示請求が可能、特別区(東京23区)では17区でファックスによる開示請求が可能です。世田谷区もファックスによる情報開示請求を可とし多様な請求手段を認めるべき。今回の一般質問で区に求めました。
区側の答弁は、概ね以下内容。
・区の情報開示請求は、窓口のほか、郵送や電子申請により受け付けており、遠隔地の方でも来庁せずに請求することが可能。
・ファクシミリによる請求は、「他の課や係への誤送信」や「取り違えのリスクが完全には排除できない」ことから、当区では現在導入していない。
・他自治体では、ファクシミリで請求する際、請求者から事前の電話を求めるなど、誤送信や取り違えの対策を講じて、受け付けているところもある。
・今後、こうした事例を参考にしつつ、必要な関係規程の整備を行い、ファクシミリによる情報開示請求にも応じられるように検討を進める。
今回、区側からはファックスでの請求も可とすることについて前向きな答弁がでました。繰り返しになりますが、まだインターネットを使っての開示請求が不得手の方もいらっしゃいます。こうした方であっても、区役所に足を運ばずに情報開示請求ができる手段を整えておくべきです。
一歩前進!
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