等々力渓谷で倒木。かつては薪の利用など、暮らしの中で自然と里山の管理が成り立っていたと想像します。今は区が予算も手もかけきちんと管理しないと。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今朝(2/18)の東京新聞の一面はこちら。東京新聞らしく、東京のローカルな話題を掘り下げて報道しています。
かつては薪の利用など、日常の暮らしの中で自然と里山の管理が成り立っていたのかなと想像してます。今は予算も手もかけきちんと管理しないと危険→猛暑のせい?「危険木」急増で都会のオアシス、等々力渓谷が立ち入り禁止に 再開まで数年かかる理由とは:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/6lbeoY4Yy2
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) February 18, 2024
世田谷区も既に公表していますが、昨年(令和5年)7月に等々力渓谷公園内でシラカシの大木が遊歩道に向かって倒れる被害がありました。倒木の原因について区は「病虫害により弱り始めていたところに暑さで急速に樹勢の衰退が進んだことで、自重により幹折れしたと推定する」としています。
又、区は倒木被害を受け、公園内の樹木調査を実施。以下内容を発表しました。
・実施区域内(区有地)にある約700本の樹木のうち、病虫害や腐朽等により緊急で対応が必要な危険木が約50本見つかった。
・他にも樹勢・樹形の活力が低下傾向にある樹木が約40本見つかっており、これらの樹木は今後、状態を経過観察していく必要がある。
・危険木約50本について、令和6年度から順次、剪定・伐採作業を進めていく予定であるが、人力作業となるため、全ての作業が終わるまでに数年はかかることが見込まれる。
実は、上記の「病虫害」は近年、全国的に大きな問題となっていました。世田谷区議会でもこれまで区側に対策を求める声が複数の議員からあがっていました。
以下、林野庁のサイトからの引用です。以下のように「ナラ枯れ被害」に対して警鐘を鳴らし、又同サイト内で対策方法も掲載しています。
近年、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損する「ナラ枯れ」が発生しています。令和4年度の全国のナラ枯れ被害量は、前年度比97%の約14.8万立方メートルとなりました。
等々力渓谷で倒れた木は、写真で見る通り、かなりの大木です。渓谷内を散策中の方にぶつかっていれば大事故につながったであろうことは想像に難くありません。怪我人が出なかったことは不幸中の幸です。
かつては薪の利用など、日常の暮らしの中で自然と里山の管理が成り立っていたのかなと想像しますが、時代が変わり、今は公的機関が予算も手もかけ、きちんと管理しないと安全は維持できないでしょう。
区内のみどりの維持、良好な状態での管理は、区民の住み心地の良さに直結する問題。桃野も改めて区に働きかけて参ります。
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