ゴミ焼却に伴う放射能の測定結果について
3.11に発生した地震による福島原子力発電所の事故。
大気、水、土壌、野菜・・・、これまで何気なく接していたものが、被ばくに対する不安の対象になってしまいました。
昨今では、一般廃棄物(ゴミ)もその対象です。
先日公表された東京二十三区における「焼却灰などの放射能測定結果」は以下内容。
・調査
東京二十三区の清掃事業を担う、東京二十三区清掃一部事務組合によるもの。
・測定機関
中外テクノス㈱
・試料採取期間
6月16日~6月24日
・飛灰を対象にした調査結果(世田谷区関連を抜粋)
※飛灰とは集じん器などで補修した排ガスに含まれているダスト
【世田谷清掃工場】
放射性ヨウ素131、不検出
放射性セシウム134、1,480Bq/kg
放射性セシウム137、1,630Bq/kg
(放射性セシウム合計、3,110Bq/kg)
【千歳清掃工場】
放射性ヨウ素131、不検出
放射性セシウム134、1, 420Bq/kg
放射性セシウム137、1, 520Bq/kg
(放射性セシウム合計、2,940Bq/kg)
・主灰を対象にした調査結果(世田谷区関連を抜粋)
※主灰とは燃やしたゴミの燃えがらのこと
【世田谷清掃工場】
プラントの特性から主灰が排出されない。
【千歳清掃工場】
放射性ヨウ素131、不検出
放射性セシウム134、101Bq/kg
放射性セシウム137、109Bq/kg
(放射性セシウム合計、210Bq/kg)
焼却灰の処理については、あわせて以下方針が公表されています。
8,000Bq/kgを超える飛灰については、東京都の管理する一般廃棄物最終処分場に場所を定めて一時保管する。
一時保管の方法は「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」に準拠する。
なお、一時保管の準備が整うまでの間、当該清掃工場の灰貯留槽等に保管する。
8,000Bq/kg以下の飛灰については、東京都の管理する一般廃棄物最終処分場に場所を定めて主灰と分けて、埋め立て処分とする。
今回の測定では、8,000Bq/kgの値を超えたのは、江戸川清掃工場の飛灰のみでした。
組合では、引き続きモニタリングが継続されます。
その他詳細は東京二十三区清掃一部事務組合のHPを参照ください。
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/
私も、継続的なモニタリングの結果に注視してまいります。
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