呉市の小中一貫教育。小1〜4を前期、小5〜中1を中期、中1〜2を後期とし、小中教員の相互乗り入れ授業、小中合同行事などが行われています。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも文教委員会の行政視察よりご報告。
こちら関連ブログ。
大阪府立西成高校から豊中市立桜塚小学校へ。豊中市は全国に先駆け、障がいのある子どもが地域の学校に入学し地域で生活できる環境の整備を進めてきました。できることは自分でする。できないことは頼めばそれが自立。ともに学びともに支えあっていくということ。ブログ更新→https://t.co/33e5t0GgZD
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) July 16, 2023
豊中市より呉市へ移動し、呉市の小中一貫教育と防災教育の取り組みを学んできました。まずは小中一貫教育について。
呉市では全ての中学校区で小中一貫教育を行なっています。
◾️以下は呉市教育委員会作成資料より(文科省のサイトに掲出されています)。
小学校1年生から4年生を「前期」、小学校5年生から中学校1年生を「中期」、中学校1年生から2年生を「後期」とし、小中学校教員の相互乗り入れ授業、小中学校合同行事(合同運動会など)の実施、などが行われています。
校舎は一体型と分離型があり。一体型は以下図のような形になっています(一例)。
◾️以下は呉市教育委員会作成資料より(文科省のサイトに掲出されています)。一部、赤丸と赤字部分は桃野が加筆しました。
呉市教育委員会の方々のお話によると、小学校5年生からの「中期」の時期に、中一ギャップ(※)の解消と自尊感情の向上に積極的に取り組むことで、児童生徒の問題行動は減り、学力も向上しているとのこと。今回、定量的なデータはお示しいただけませんでしたが、明らかに良い結果が出ているとの説明がありました。
世田谷区においても「世田谷9年教育」を掲げ、小中学校を一つの学び舎と捉えた教育を行っています。呉市の小中一貫教育の取り組みは、世田谷区よりも更に、小中学校の連携を強めた形。学力向上等については、しっかりとしたエビデンスが不可欠ではありますが、好結果が出ているということであれば、世田谷区においても大いに参考にすべきでしょう。
学び舎(小中学校)の物理的な距離、学校敷地の制約などもありますが、比較的児童生徒数の少ない学校を選んでモデル校として取り組むのも良いように思います。
※中一ギャップについては【小・中学校間の連携・接続に関する現状、課題認識】(文部科学省のサイト)を参照ください。
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