教育は子ども達の置かれた環境、状況についての配慮も大事。区側、区教委側の大人の都合で効率の良さを求めるだけで良いはずはありません
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の区議会文教委員会での議論より。
一昨日、7月5日(水)の文教委員会にて、区立中学校での「土曜講習会」の実施方法が”変更”される旨の報告がありました。
まず「土曜講習会とは?」ですが、世田谷区では平成平成24年度から、都立高等学校共通入試に向けた問題の演習、基礎的学力の向上を目的とした土曜講習会を実施してきました。対象は自己申告で「塾に通っていない」生徒。
これまで、各学校を会場に対面での土曜講習会をやってきたのですが、令和5年度からは各生徒に支給されているタブレットを使ってのオンライン講習会にするとのこと。基本的には学校ではなく「各家庭でタブレットを使って講習を受けてください」という形に変えるようです。
桃野はこの事業について、区側に意見をし、改善要望を行いました。
オンライン授業にはもちろんメリットもあります。生徒にとっては、いつでもどこでも受けられる。物理的に移動しなくても良い。これはメリット。学校にとっては生徒が登校してこないわけですから、仕事は楽になるでしょう(土曜授業は委託事業者によって実施、場所の提供も無くなれば、この事業について教員の負担は激減)。
しかし授業には双方向のやり取りの良さがあるのは言うまでもありません。子どもたちの理解度を表情や態度などから察することができますし、子ども達からの質問、それに教師が教えるやり取りもスムースです。
そして、こうした土曜講習会の場合、子どもたちの居場所としての機能を果たしていることもあるでしょう。自宅に勉強部屋があり、集中して勉強できる子ども達ばかりではないはず。教室に通うからこそ、静謐な環境で勉強ができるという子どももいるでしょう。
教育は子ども達の置かれた環境、状況についての配慮が大事。区側、区教委側の大人の都合で効率の良さを求めるだけで良いはずはありません。
オンラインと対面のハイブリッドでの開催も実施方法の一つ。そして、オンライン講習のみにしても、学校など子ども達が自宅以外の静かな環境で受講できるよう、場所の提供は続けるべき。
これらのことを強く区側に求めました。区側から明確な答弁はありませんでしたが、引き続き、子供達の立場から見てより良い施策となるよう区側に提言を続けます。
◾️以下、7月5日(水)文教委員会の資料です。
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