区長退職金の受け取りも然り。「言ったことはやる。やれないことは言わない」とは “考えない” 世田谷区長。 多くの区民に知ってもらいたい区長の実像です。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区議会は現在、第3回区議会定例会の会期中。昨日は、決算特別委員会の「補充質疑」が行われました。
我が会派から質疑を行ったのは大庭正明議員。質疑の様子は、世田谷区議会のサイトでご覧いただけます→こちら。
さて、話は変わりますが、日本経済新聞の連載記事「私の履歴書」は現在、西川きよしさん。今日(10/19)の朝刊では、人気絶頂の漫才師だった西川さんが参議院選挙に出馬、大阪選挙区でトップ当選を果たした時のお話でした。
西川きよし(漫才師) 私の履歴書(1)笑わせて60年https://t.co/vPbBH7cMY7
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 30, 2022
西川さんは選挙直後、ある方に「選挙後のお礼回りをするよりも公約を守ること。そうすれば次回の選挙でも有権者は支持してくれる」旨、意見されたそう。西川さんは記事で「当選して天狗になるなという警句かも知れない、空手形のような公約を乱発するのを戒めているのかもしれない、任期中の信条にさせてもらった」と当時を振り返っていました。
やはり政治家は「言ったことはやる。やれないことは言わない」という姿勢で然るべき。
もちろん「やろうと努力したけど果たせなかった」ということはあるかもしれないし「Aという政策をやろうとしていたけど、よく調べてみたらAという施策は適切でないことがわかった」という例もあるかもしれません。
でも、そうした時は「力及ばずここまでしかできませんでした」とか「自分の政策は間違っていたので方向転換します」とか、未達や見込み違いについて自省するのが普通でしょう。心ある人なら、自分の政策を信じて応援してくれた方に謝らないといけないと考えるかもしれません。
ところが、世田谷区長はそうではないようです。「選挙で訴えたことをやらなくても良い」と堂々と言い切っています。冒頭に述べた大庭議員の質疑の中でも取り上げられていますが、以下、世田谷区長のツイッター。いつも通り文章がわかりづらいですが、ご一読を。
・2011年の選挙は、保坂展人さんが世田谷区長選挙に初出馬した選挙。
・保坂展人さんは「下北沢の再開発には反対」と訴えて選挙戦を戦った。
・保坂展人さんは、下北沢再開発に反対する人々の支援を受けて選挙を戦った。
・僅差で当選し、保坂展人さんは保坂世田谷区長になった。
・当選した際、脳裏には「やれないことは言わない。言ったことはやる」では失敗する、との考えがあった。
→実際に「下北沢の再開発に反対」と言い続けて当選した保坂区長は、実際にはそうした行動は取りませんでした。
前述のように、言ったことができなかったら反省なり謝罪なりが当然の姿勢では。これではただの開き直りではないか。
ちなみに保坂区長は「一期4年ごとに支給される区長退職金は受け取らない」とも約束していました。確かに一期目は区長退職金を受け取っていません。
ところが、ところが。
二期目の退職金は、何やらごちゃごっちゃと言い訳した末に、ちゃっかりしっかりと受け取っています。
以下は、平成28年(2016年)6月15日の世田谷区議会本会議の会議録より抜粋。
■桃野の質問がこちら。
■区長の答弁がこちら。
この後に結局、区長退職金(4年で2千数百万円)を受領。これも「言ったことはやる。やれないことは言わない」とは考えない、区長の姿勢の表れではないでしょうか。
こうしたことも多くの区民に知ってもらいたい世田谷区長の実像です。
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