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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2021-03-31

ガン治療で議会を欠席した女性議員らを指して「公務怠慢ポンコツ議員」とする社会が健全だとは、どうしても思えません。世田谷区がそんな社会にならぬよう、有権者の皆様のお力添えを!

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

先の本会議で議案が可決され、世田谷区議会会議規則が改正されました。

国会、自治体議会問わず、女性議員にとっても働きやすい環境を整備すべきとの声が大きくなっています。世田谷区議会でも出産に係る産前・産後期間への配慮の他、育児・介護・傷病・疾病などを欠席事由とするよう、会議規則にて定めようとの趣旨です。

さて、これまで世田谷区議会議員の中で、他の議員の議会での欠席日数を並べ立てて「公務怠慢ポンコツ議員」との表現を付し、「通信簿」と称して選挙前に区内に大量に配布する者(A議員)がいました。その通信簿では「最低評価」と言うことでしょう。公務欠席回数最多と掲げられていた議員は、女性特有のガンとの戦いで放射線と抗がん剤治療に挑み、その間、議会を欠席した某女性議員でした。他にも「公務怠慢ポンコツ議員」通信簿でランキングした議員はインフルエンザ罹患など止むを得ない事情で議会を欠席した議員ばかりだったと桃野は理解しています。

ところがA議員は、選挙前に何を狙っていたのか、欠席の理由はガン治療であることなどは一切記載せず、欠席=公務怠慢と捉えてしまうようなビラを大量に作成し、有権者にばら撒きました。

その後の選挙でA議員は上位当選の結果。

控えめな表現に留めますが、これは「他の議員に公務怠慢議員のレッテルを貼り、それら議員に対する怒りを煽ることで、自分を際立たせるA議員のやり方」であったと、桃野は感じています。

今般の規則改正の議案審議に際し、このA議員とガン治療で議会を欠席した女性議員との議会でのやりとりにも言及しつつ意見を述べたのは田中優子議員、そして他の議員もA議員の言動を許されないとの趣旨で意見を述べていました。

以下、田中優子議員の意見の際の動画です。

以下、議会での発言から一部抜粋(世田谷区議会のサイトに掲載されている議会録画中継より書き起こしたものです。全文もブログ後半に記載しました)。

■田中優子議員(無所属・世田谷行革110番・維新)

あべ力也議員曰く「欠席に関して公表したことが、悪意があるとか、なんとか、なんかちょっとよく分からない、私には理解できない委員の発言がありましたけれども、欠席は欠席ですし、その理由に関しては各議員が説明責任を負うわけであって…」ということでした。そしてそのあべ力也議員の発言を受けて、次に中塚議員が、「欠席した人は欠席の説明責任があるということなので、ひとこと説明をさせていただければ、3年ほど前に私はがんの治療で、二週間、抗がん剤と放射線で議会を欠席しなければならなかったわけですけれども、それを欠席が多い順にランキングで並べて、ポンコツとか公務怠慢とかそのような文字がしっかり書かれたチラシを区内全域に配布された方がいらっしゃるということで、それは、私は、放射線と抗がん剤の治療のために2週間欠席しました、ということをここで説明責任は果たさせていただきます。」と意見されていました。中塚さちよ議員は、多くの人が感じていたことを、議会運営委員会という公の場で、よくぞ発言されたと思います。とても勇気の要る発言だったと思います。悪意を感じた、まさにそれが率直な感覚だったのではないでしょうか。

■羽田圭二議員(立憲民主党・社民党)

議員も何らかの理由で欠席せざるを得ないことがあります。その理由の如何を問わず、ただ長期に休んだことをもって公務怠慢、ポンコツといった言葉を用いて区民にレッテル貼りを促すようなことは、現代社会の中で許されるものではありません。(中略)議員が長期に休まざるを得ない場合も裏付けがされているのですから、欠席が事実であっても公務怠慢、ポンコツなどの言葉を用いて不特定多数に広めるようなことは、長期に休んだ議員に対し区民からの誤解や不当な評価を招きかねないことからも厳に慎むべきだ、と言っておきます。ましてや、過去において自らが長期に休まざるを得なかったことを棚に上げ、同じく長期にわたって休まざるを得なかった同僚議員の欠席日数だけを区民に公表するというようなことがあるならば、議員としての良識を疑わざるを得ないと言えます

■佐藤弘人議員(公明党)

先ほど田中優子議員の討論にもあったように、そうした事実を単に欠席として取り上げ、ポンコツや公務怠慢などとあげつらい、それがさも罪であり、悪であるかの如く、 他者を貶める嫌悪感に向ける行為など絶対にあってはなりません。現代社会における情報伝達手法が発達すればするほど、言論人の姿勢、言語感覚、自らの発言に対する責任や配慮が厳しく問われなければなりません。まさに私たち議員の資質と振る舞いが問われていると改めて申し上げたい。

■真鍋よしゆき議員(自民党)

これまで見受けられた欠席日数だけを取り上げ流布する行為は、人権を無視する行為となることは必然であり、当然今後は、あり得ない行為となります。この会議規則改正を機に、区民の信託を受けた我々区議会議員は、一人ひとりの主義主張は違えど、互いの人格を尊重し、議論を尽くして互いに高め合い、より良い区政を実現させてまいりましょう。

(抜粋以上)

桃野は、ガン治療で議会を欠席した女性議員らを指して「公務怠慢ポンコツ議員」とする社会が健全だとは、どうしても思えません。世田谷区がそんな社会にならぬよう、有権者の皆様のお力添えを伏してお願い申し上げます。

以下、田中優子議員、羽田圭二議員、佐藤弘人議員、真鍋よしゆき議員の発言書き起こしを記載します。長文ですのでお時間ある際にご一読ください。

【令和3年3月29日 世田谷区議会本会議 標準会議規則の改正に対する賛成意見】

■田中優子議員

議員提出議案第1号「世田谷区議会会議規則の一部を改正する規則」に賛成の立場から意見を申し上げます。

私は3月5日の議会運営委員会での発言について、音声テープで文字起こししたものを確認いたしました。その中で中塚さちよ議員が仰っていたことが心に刺さりました。少し長くなりますが、議会運営委員会での議論を一部、引用させていただきます。

中塚さちよ議員の発言です。「今回の欠席に係る規定についてなんですけれども、(中略)病気であったり、あとは今、コロナウイルスの関係で、例えば陽性になってしまったり、濃厚接触になってしまった方が、それを隠して出席しなくてはいけないのではないか、とか、それまでの内容だと、そういうことも起こりかねないような状況なので、早く、これは、やむを得ない事由がある時には休めるということを明記するべきだと思います。そうしたことが今まで行われなかったことで、中には悪意を持って、それを悪用する人とかも出てきた、という前例もあるので、本来であれば、世田谷区議会は全国に先駆けてこの規則を改正するようなことがあればいいなと思っていたのですが、今回これが出てきたことで、一刻も早く進めていただきたいと、意見です。」

この中塚議員がおっしゃっていたのは、こちらのあべ力也議員のレポートのことだと思います。(桃野注釈:ここでパネルを掲示)

一昨年の選挙直前に全エリアに配布されたあべ力也議員のレポートです「選挙が近づくと議員のだれもが改革者のフリをして支持を集めようとしますが、4年間どんな行動をとってきたかは今更誤魔化すことはできません。あなたの税金を食物にする公務怠慢ポンコツ議員、税金での海外旅行大好き議員、税金で肥え太る金満議員、改革派ぶった悪徳インチキ議員など、税金泥棒金返せと言いたくなるブラック議員は誰だ。これが現職世田谷区議会議員50人の通信簿」とあります。そしてここに当時の全現職議員の名前と欠席日数等々が並べられています。中塚さちよ議員は一番上に並べられてしまっているわけですね。ここに採点、評価するのはあなたですと確かに書いてありますが、通信簿といえば成績や評価を表すものではないでしょうか。そこに、これが並べられていたら、しかも多い順に並べられていたら、すでに評価を表してはいませんか。評価を表していると言われても仕方がないのではないかと感じました。

私は、どの議員も世田谷区議会議員みな一生懸命、仕事に取り組んでいると思います。欠席や遅参、早退に関しても皆、それぞれに致し方のない理由があって、決して公務怠慢ポンコツ議員などという言葉を使って、通信簿を作成するというやり方は、適正ではないと感じます。

中塚議員が仰ったように、悪意を持って悪用する人が出てきた、と言われても当然ではないかと感じました。その中塚さちよ議員の発言に対し、あべ力也議員は以下のような反論を議会運営でされていました。あべ力也議員曰く「欠席に関して公表したことが、悪意があるとか、なんとか、なんかちょっとよく分からない、私には理解できない委員の発言がありましたけれども、欠席は欠席ですし、その理由に関しては各議員が説明責任を負うわけであって…」ということでした。そしてそのあべ力也議員の発言を受けて、次に中塚議員が「欠席した人は欠席の説明責任があるということなので、ひとこと説明をさせていただければ、3年ほど前に私はがんの治療で、二週間、抗がん剤と放射線で議会を欠席しなければならなかったわけですけれども、それを欠席が多い順にランキングで並べて、ポンコツとか公務怠慢とかそのような文字がしっかり書かれたチラシを区内全域に配布された方がいらっしゃるということで、それは、私は、放射線と抗がん剤の治療のために2週間欠席しました、ということをここで説明責任は果たさせていただきます。」と意見されていました。

中塚さちよ議員は、多くの人が感じていたことを、議会運営委員会という公の場で、よくぞ発言されたと思います。とても勇気の要る発言だったと思います。悪意を感じた、まさにそれが率直な感覚だったのではないでしょうか。中塚議員だけではなく、このレポートが配られたときは「これはひどい」という言葉があちこちで飛び交っていました。「判断するのはあくまで有権者の皆さんです、という内容で私は書かせていただきましたので」とあべ議員続けて仰っていました。「今ご指摘いただいた内容はまったく当たらない」と、中塚議員の発言を否定されていましたが、ご本人の言い分はそうかもしれません。しかし悪意がなければ、中塚議員も仰っていたように、欠席回数が多い順に並べるということなどしないのではないでしょうか。

ポンコツ議員、悪徳インチキ議員、ブラック議員は誰だとか、区議会議員50人の通信簿という表題をつけることもするはずがないと私は思います。このようなタイトルをつけておきながら、悪意がないなどとは到底思えないのではないでしょうか。現に、被害を感じたのは中塚議員だけではありません。私も、遅参1回とここに並べられていますが、それは急に目に激痛が走り、朝一で眼科に駆け付けました。ほんのわずかでしたが、予算委員会に間に合わなかったので遅参届を出しました。それをこのように、公務怠慢ポンコツ議員だとかブラック議員だとかタイトルの下に貼り付けられていては、まるで忘れていたのか、サボっていたのかのようにとらえられてしまうのではないか、と当時感じました。前述のように、欠席や遅参などその理由や背景を同僚議員である本人に一切聞くこともなく、一部分を抜き出して、非常に公正性を欠いたタイトルをつけて、しかも、それを以って、判断するのは区民の皆さんです、と言われても、どうなのでしょうか。今回の改正で、「何で休んでいるのかわからない」と疑問視されることがなくなるように、また、二度とこのように悪意を持って欠席回数を利用されたと感じる議員が出ないことを期待します。

世田谷区議会では、ほとんどの議員が、それぞれに休まざるを得ないという理由があっての欠席であり、今回の規則改正でその致し方ない状況が明確になることは、歓迎すべきものだと考えます。以上、賛成意見といたします。

■羽田圭二議員

世田谷立憲民主党社民党を代表して、議員提出議案第1号世田谷区議会会規則の一部を改正する規則について、賛成の立場から意見を申し上げます。

本件は、第5次男女共同参画基本計画の閣議決定に従い、内閣府より出産・育児・看護·介護・配偶者の出産補助を具体的に明示し、産前産後期間を明示するよう議長会に要請があり、標準会議規則を改正する方針が示されたことから、本区議会においても規定の整備が求められたものです。

区議会会議規則にこうした欠席事由を明文化することで、妊娠出産、育児介護等と議会活動との両立を図る上での制約要因を軽減し、女性や若者をはじめとする多様な人材の参加を促進することが期待されています。

そもそも一般労働者の場合は、年次有給休暇、産休等の諸休暇の法的整備や制度確立がなされ、労働者が心身ともに健康な身体で働き続けられる保障をしている一方で、議員の場合は、労使関係がないことから会議等に欠席するかしないかは、もっぱら議員自らの責任の下で判断し決定するものとなっています。

今回の規則の変更によって、これまで事故扱いとされてきた欠席の届出について、公務、疾病、育児、看護、介護、配偶者の出産補助、その他止むを得ない事由のため出席できない場合、その理由を付し、当日の開議時刻までに議長に届出なければならないと規定しました。規則に明文化することによって、議員が欠席する場合は欠席届に理由を書かなければならなくなったことで、長期に欠席した場合においても、欠席理由は明確に示されていることになります。すなわち労働者の場合も、議員も、何らかの理由で欠席せざるを得ないことがあります。その理由の如何を問わず、ただ長期に休んだことをもって公務怠慢、ポンコツといった言葉を用いて区民にレッテル貼りを促すようなことは、現代社会の中で許されるものではありません。

一般労働者が疾病、育児、看護、介護、配偶者の出産補助その他の止むを得ない理由のため勤務ができないときは証明資料を提出する場合もありますが、その際、給料ドロボーなどといった場合は、差別、人権問題ともなりかねないことであります。しかし、議員の場合は、労使関係がないことから労働者概念は当てはまらないこと、従って、労働基準法の適用外となっています。また、一般労働者は年次有給休暇の取得理由の明示を取得条件としていないこと、これらは、労働者の基本的人権、自由権を保障する立場から当然のことと考えます。

今般の会議規則の改正において、欠席の場合、理由をつけて議長に届けなければならないとしたのは一面では、議員の活動を縛ることはないか、という疑念もあります。

しかし議員が休む場合は理由を付して届出なければならないのですから、議員としての規律性が高まるとともに、区民の間に個別の理由を公開しないまでも、明確な理由をもって休んでいるという事実が伝わることになると考えます。

繰り返しになりますが、議員が長期に休まざるを得ない場合も裏付けがされているのですから、欠席が事実であっても公務怠慢、ポンコツなどの言葉を用いて不特定多数に広めるようなことは、長期に休んだ議員に対し区民からの誤解や不当な評価を招きかねないことからも厳に慎むべきだ、と言っておきます。

ましてや、過去において自らが長期に休まざるを得なかったことを棚に上げ、同じく長期にわたって休まざるを得なかった同僚議員の欠席日数だけを区民に公表するというようなことがあるならば、議員としての良識を疑わざるを得ないと言えます。

今回の会議規則の改正によって、そのようなことが二度と生じないよう私たちは切に願っております。

さて、今回の会議規則の変更は冒頭の趣旨に基づいた対応が求められています。多様な人々が議会に参画できるようにしていくために規則が変更されました。今後の課題にもつながりますが出産について、産前産後期間にも配慮した規定を盛り込んだことは一定の前進といえます。しかし、産前6週、産後8週の規定は産前産後の労基法の最低基準であり、すでに地方公務員の場合は産前産後1 6週という規定がなされております。また、標準市議会会議規則の改正について、においては産後の欠席について「欠席の届出方法や医師の診断書添付の要不要など具体的な手続等については、各市議会において、要綱や規程であらかじめ定めておくことが望ましい…」とあることから、今後の運用についての議論は必要と考えます。

女性をはじめとする多様な人材を議会の参画を促進するという立場からも、すべての議員の意見を踏まえた対応が今後求められていると考えます。今規則の変更のように全議員に関わる問題は議員間の丁寧な議論が必要と考えます。

以上で、世田谷立憲民主党社民党の議員提出議案第1号に対する賛成意見といたします。

■佐藤弘人議員

議員提出議案第1号「世田谷区議会会議規則の一部を開催する規則」について、公明党世田谷区議団を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。

昨年12月に閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」においては、地方公共団と連携して統一地方選挙の候補者に占める女性の割合を2025年までに35%とすることが掲げられるほど、地方議会全体に占める女性の割合は、依然として低い状況にあります。我が 国の女性人口は全体で51.3%、有権者の51.7%を占めており、言うまでもなく政治に民意を反映させ、全ての人が暮らしやすい地域を築いていくためには、地方議会における女性の参画、拡大は大変重要です。こうしたことを踏まえ、すでに全国市議会議長会の標準会議規則に出産が欠席事由として明文化され、一定の整備はなされました。さらに今般、出産に係る産前・産後期間にも配慮した整備や育児・介護・傷病疾病など、欠席事由としての会議規則の明化を促進していくことは、規則の改正に止まらず、議員活動と家庭生活の両立支援な どを整える、環境づくりへとつながる事は、女性をはじめ多様な人材の議会への参画を促す環境整備の一環として大変重要なことです。

さらに、有権者に対する正確かつ誠実な説明責任の観点からも、議員活動の可視化への取り組みとしても不可欠と考えます。しかし近年、ネットなどによる情報の氾濫が深刻化しています。例えば、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、生活に及ぼす影響が深刻であるために、多くの人が情報を求めて新聞・メディア以外のネット空間にあふれる真偽不明の情報や出所不明の発信に触れて情報の空白を埋めようとする動きが活発になっています。そうした人々の不安につけ込む形で社会を扇動し、特定の人々をやり玉に挙げて、憎悪や不信の感情を向けさせようとする悪意に満ちた言説も少なくありません。また、こうした誤ったデ マが野放図に拡散され、差別や偏見が増幅することで、人間社会を支える基盤さえも蝕まれていくのです。

さて、本議員提出議案である同会議規則の一部改正においては、現行の標準会議規則では、出産以外の具体の欠席事由を明文化せず、本会議や委員会に出席できない事由を一括して事故と総称してきたことが、法令上の概念と一般社会における概念に大きな隔たりや拡大解釈となり、事故という言葉の使用に違和感があることは否めませんでした

先ほど田中優子議員の討論にもあったように、そうした事実を単に欠席として取り上げ、ポンコツや公務怠慢などとあげつらい、それがさも罪であり、悪であるかの如く、 他者を貶める嫌悪感に向ける行為など絶対にあってはなりません。現代社会における情報伝達手法が発達すればするほど、言論人の姿勢、言語感覚、自らの発言に対する責任や配慮が厳しく問われなければなりません。まさに私たち議員の資質と振る舞いが問われていると改めて申し上げたい。

「地位ある者は社会に貢献する義務がある」ノーブレス・オブリージュの言葉のとおり、今、我が直面している未知のウイルスとの戦いは長期戦になりますが、私たち地域の一人ひとりを絶対に守り抜くとの決意で活動を展開していくことを申し上げ、議員提出議案第1号「世田谷区議会会議規則の一部を改正する規則について」の意見といたします。

■真鍋よしゆき議員

自由民主党世田谷区議団を代表して、議員提出議案第1号「世田谷区議会会議規則の一部を改正する規則」に賛成の立場から意見を申し上げます。

これまでの会議規則では、議員の欠席届について、単に「議員は、事故のために出席できないときは」とされていたものが、改正後は「議員は、公務、疾病、育児、看護、介護、配偶者(届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にあるものを含む。)の出産補助その他 のやむを得ない事由のため出席できないときは」とより具体的に明記されています。また改正前は「出産のため出席することができないときは、日数を定めて」と漠然とした規定でありましたが、改正後は「出産のため出席できないときは、出産予定日の 6 週間(多胎妊娠 の場合にあっては、1 4週間)前の日から当該出産の日後 8 週間を経過する日までの範囲内において、その期間を明らかにして」となり、こちらもまた具体的に明記されることとなり、議員という立場にあっても、人として守られるべき事由が明確となっております。

これまで「事故のため」の一言でひとくくりにされていた欠席届が、以上述べたとおり改正後は欠席事由が明確となり、これまで見受けられた欠席日数だけを取り上げ流布する行為は、人権を無視する行為となることは必然であり、当然今後は、あり得ない行為となります。この会議規則改正を機に、区民の信託を受けた我々区議会議員は、一人ひとりの主義主張は違えど、互いの人格を尊重し、議論を尽くして互いに高め合い、より良い区政を実現させてまいりましょう。

以上で自由民主党世田谷区議団の意見を終わります。

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