各地で豪雨災害が起こる季節。市区町村の発令する「警戒レベル」が改められています。正確な理解を!
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
台風シーズン。
「今週末は、台風6号が近畿から関東甲信に接近、直撃」との予報が出ています。
桃野はこの週末、地元区立小学校が出場する「新宿エイサー2019」のサポートと、地元駅前のお祭り参加を予定していて、天気が心配。
地元の子ども達が毎年楽しみにしているイベントですし、うまく台風接近の時間がずれてくれるといいんですが。
さて、今週末に限らず、これから本格的に豪雨災害への警戒が必要な季節になります。
先週末は九州で豪雨災害が発生、大きな被害が発生。
【九州で大雨、5万7千人に避難指示 佐賀で小学生が死亡】(2019.07.21朝日新聞デジタル)
災害時は、行政(市区町村)が発信する情報等にもしっかりと留意して、各自が適切に身を守る行動をとらなければなりません。
簡単にいうと「逃げるべき時には、躊躇なく逃げる」ということ。
「じゃあ、どういう時に逃げればいいんだ」ということですが、今年6月より新たな「避難勧告等に関するガイドライン」(内閣府)の運用がスタートし「5段階の警戒レベル」が導入されています。
例えば「レベル4」が発令された場合は「全員避難」、「レベル5」なら災害がすでに発生している状況なので「命を守る行動をとる」。
どれくらい危険なのか直感的に伝わるようにという工夫ですね。
ところが、九州の大雨の際「全員避難」を意味するレベル4が発令されたにもかかわらず、避難率は1%にとどまったとのこと。避難が遅れた男性の「家の近くに川はないし大丈夫だろうといつも通り出勤した。夕方帰宅すると近くの崖が崩れていたので慌てて避難した。レベル4と言われてもどれくらい危険なのかわからなかった」とのコメントとともに本日の日経新聞が報じていました(2019.07.26日経新聞)。
災害時、市区町村が各警戒レベルを発令した際には、レベル1からレベル5、それぞれの意味も同時に発信しているはず。先ずはその言葉の意味を正しく理解することが必要。
そして警戒レベルを発令する市区町村の側も、住民が「この程度の雨なら大丈夫だろう」など甘めの観測をしないよう、その警戒レベルを発令する根拠(なぜ避難しないと危険と判断したか)を同時に発信することも必要なことだと感じます。
世田谷区の「警戒レベル」の運用については以下を参照ください。
【世田谷区水害・土砂災害に関する避難情報発令時の警戒レベルの運用開始について】(世田谷区のサイト)
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