小学校の卒業式。校長先生の式辞は、宮沢賢治の虔十公園林。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日は、世田谷区立小学校の卒業式。

今日を待っていたように桜の花が咲きました。

朝は曇り空でしたが、式の間にどんどん青空に。
6年間ってあっという間。
だけど、その6年間で子ども達はどんどんたくましくなっていきます。
入学式を迎えた時は、もうランドセルが大きくて大きくて。
一生懸命に通学路を歩く様子が愛らしかったと思っていたら、今日はみんな凛として花道を歩いていきます。
これから、みんなどんな10代を過ごしていくのでしょう。
今日は校長先生が式辞で、宮沢賢治の「虔十公園林」のお話をされました。
村人から何かにつけて笑いもののされていた虔十がある日、家の裏の野原に杉を七百本植えたいと言い出しました。
杉を植え、育てる虔十を見てまた村人は笑います。こんなところで杉が育つわけがない。
実際に、杉はうまく育ちません。嫌がらせのようなことを受けることもありました。
でも、やがてそこは子ども達の遊び場になります。
虔十はチフスで死に、杉の林が残りました。
村には鉄道の停車場ができ、工場や製糸場ができ、畑や田はなくなり、家が増えてすっかり町になりました。
虔十が死んでから二十年近く。
その村から出て、アメリカの大学で教授になっている若い博士が十五年ぶりに故郷へ帰って来ました。
畑や森の面影はなく、住んでいる人も新しい人ばかりになっていた町で博士は、虔十の林が残っていて、そこでは変わらず子ども達が遊んでいることに気づきます。
博士は言います。「虔十という人は少し足りないと、私らは思っていたのですが、全く誰がかしこくて、誰がかしこくないかはわかりません。ここに虔十公園林と名をつけていつまでも保存するようにしてはどうだろう。」
そしてもう今は立派な大人になっている、昔その林で遊んでいたかつての子ども達から手紙や寄付がたくさん届き、その提案通りになりました。
こんなお話です。
多くの子ども達が校長先生を見つめ、その話に耳を傾けていました。
来年は、この問題は「終わったこと」になってしまうのでしょうか。国民は今も怒っている。政治史に残る大事件です。 
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