SNSなど、インターネット上での世論が年々影響力を増し、政治の方向性や選挙の結果に影響を与える。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
オリンピックフィギュアスケート男子、羽生結弦選手は2大会連続金メダル。そして、宇野昌磨選手は20歳の五輪初出場で銀メダル。
そして同日、現役最年少の中学生棋士、藤井聡太五段(15歳!)が「第11回朝日杯将棋オープン戦」にて、準決勝で羽生善治竜王、決勝で広瀬章人八段を破り初優勝。規定により六段に昇進。初の中学生六段の誕生へ。
素晴らしい快挙ですね。心が明るくなるニュース。羽生選手、宇野選手、藤井六段、おめでとうございます!
そんな明るい話題に隠れてはおりますが、こちらは「新たなテロ」の図式解明が進んでいるというニュース。
ロシアが、2016年の米大統領選に、自国の利益を実現しようと「選挙への介入」を行っていたという疑惑です。
この疑惑を捜査中の特別捜査官(ロバート・モラー氏)が、ロシア国籍の13人と関連企業3社を起訴したとの報。
報道されているロシア政府の選挙戦への介入、ロシア側の反応などをまとめると以下です。
(各紙報道より)
・主犯とされるロシアの実業家エフゲニー・ブリコジン被告は、レストラン経営などを広く手がけて財をなし「プーチンの料理人」とも呼ばれる人物。
・エフゲニー・ブリコジン被告は、出資する「インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRE)」を通じてフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアを駆使して米国世論を誘導した。
・IRAは2013年7月頃設立され、米大統領選への干渉について協議を始めたのは2014年5月頃。投票までの2年半、活動には数百人が関与し、年間数百万ドルに上る巨額の予算がつぎ込まれた。
・IRA は、新しいアカウントを急に大量に作れば怪しまれる恐れがあることから、時間をかけ、使われていない個人の古いアカウントを乗っ取る形で、約1千のツイッターアカウントを運用するなどしていた。
・IRAは、ロシアとの関係改善を訴えていたトランプ氏を支援し、対露強硬派の民主党候補ヒラリークリントン氏を落選させるための情報操作を行っていた。
・フェイスブック社の最高経営責任者マーク・ザッカーバーグ氏は、フェイスブック上でロシア関連の偽の広告やフェイクニュースが次々と見つかったことを認め、ロシア関係の広告を見た可能性のある人は約1億2,600万人に上る可能性があると発表している。
・ツイッター社は今年1月、IRA関連のツイートの実例を写真入りで示し、約3,800のIRA関連のアカウントを閉鎖したと発表。IRA関連のツイートをリツイートしたり、引用した約140万人にロシアのプロパガンダである可能性が高いことを通知した。
・ロシア外務省のザハロワ報道官は今回の起訴に対し「ばかばかしい」と反発。同ラブロワ外相は「事実が判明するまで全てたわごとだ」と不快感を示した。
SNSなど、インターネット上での世論が年々影響力を増し、政治や選挙に影響を与えているであろうことは、桃野も肌感覚では感じていました。
しかし実際に、自国の利益のために他国の大統領選挙にネットを使って介入、世論を操作するということが起きる時代になったのだと、恐ろしさを感じます。(今後、捜査がどのような結果に繋がるのか、まだわかりませんが)
ロシアによる介入はあったのか。そうだとしてトランプ陣営との共謀はあったのか。これが目下、最大の注目点。(大統領選序盤の下馬評では「不利」とされていたトランプ氏が選挙後半に向けて徐々に勢いを増し、当選の結果となったのは事実)
そして、ネット空間に流れる情報を、ネットユーザーはどう受け止め、どう考えるかということ。我々がインターネットという巨大な空間とどのように向き合うか。改めて大きな問いが投げかけられることになったと感じます。
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