佐藤栄佐久福島県知事(当時)をめぐる贈収賄事件。この事件から日本における司法制度の問題を考える。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日は朝から地元区立小学校へ。
「ウィンターフェスティバル」というイベントで、6年生の合奏、合唱を鑑賞。
最近は、学校の合奏、合唱って、テレビ等で流れているポップスをやるんですね。学年全員で歌うGReeeeNの「キセキ」みんな楽しそう。
この歌、フェステバルの一番最初のプログラムだったんですが、歌い終えて、次の曲、次々の曲って、進んでいって、全部の演奏が終わった後「今日はありがとうございました」って会が無事、締まったかのように見えたところで、又、自然発生的に6年生の誰かが「明日ー、今日よりも、好きになれるー」って歌い始めて、徐々に合唱が広がって、先生が「はーい、もうおわりー!やめやめ」みたいな感じでやめさせようとしてたんだけど、歌声がどんどん大きくなって、最後は先生も太鼓トントンしながら一緒にリズム取りはじめて、最後が全員で合唱。見に来ていた保護者の皆さんも最後、わーっと拍手して、なんか素敵な終わり方でした。ああいう感じ面白かったな。
音楽、そして子ども達の合唱っていいものですね。
さて、その後は急いで渋谷へ。13:30からの勉強会に滑り込み。
いつも法律問題、社会問題について御指南いただいている光前幸一弁護士(世田谷ナンバー訴訟の原告側弁護士でもあります)が、司法制度における問題点についてお話しをされるということで伺ってきました。
まずは、ドキュメンタリー映画「知事抹殺の真実」を鑑賞。その映画で題材となっている佐藤栄佐久福島県知事(当時)の「収賄事件」について、光前幸一弁護士が解説を加えていくという形の勉強会でした。
結論を言うと、桃野にとっては、大変良い勉強になりました。
以下、光前弁護士の解説にもありましたが、
・共謀罪の怖さ
今回テーマになっている事件で佐藤知事は、「共謀共同正犯」と認定されているのですが、事実を追っていくと共謀の意思があったかどうかはかなり疑わしいと思う。
・司法取引の怖さ
映画の中では、県の元土木部長が検察との司法取引によって、知事側に不利な証言をしたのではないかという疑惑が描かれている。
・密室での取調べの怖さ
佐藤知事は、連日、長時間にわたり検事に恫喝的な取調べを受け「事実と異なる自白」をしてしまったと言っています。自白内容の真偽は別にしても、強引な取り調べで自白を強要することは冤罪の温床になります。公平公正な裁判のためには「取り調べの全過程の全面可視化」は不可欠ではないでしょうか。
・公共工事における談合の問題
佐藤知事の関与の有無はさておき、福島県の公共工事において談合による落札が行われてきたのは事実で、その問題を放置してきたという点においては佐藤知事の責任は避けられないように思います。世田谷区の発注工事においても「談合疑惑」に関する情報が寄せられており、この問題は日本全国で取り組まなければいけない課題だと思います。
このドキュメンタリー映画「知事抹殺の真実」は、原発と政治の問題も含んで、大きな問題提起をしています。桃野からも多くの方に鑑賞をおすすめしたい映画です。
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