区立中学に防災ヘルメット配備。災害対策は「なんとなく」ではなく「より安全」の選択を
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は文教委員会。区教委から「区立中学校に防災用ヘルメットを配備する」旨の報告がありました。
以下、2分半程度の動画にまとめました。ご覧ください。
世田谷区では幼稚園、小学校には防災ずきんが配備済み。中学校には災害時に頭部を守る物品が配備されてないことから、中学生及び区立学校教職員の防災用ヘルメットを購入するとの話です。
区立中学校全生徒分として約12000個、区立幼稚園、小学校、中学校の教職員分と予備で約3000個。価格は6000万円以上となる見込みです。
もちろん、災害時に子ども達、教職員を守るための物品はしっかり配備してもらいたいところです。その上で気になるのは幼稚園・小学校は防災ずきん、中学校はヘルメットという仕切り。
先ず、防災ずきんとヘルメットの比較検討はやったのかという点。衝撃に強いのはヘルメットでしょうが火災時は防災ずきんの方が力を発揮するようにも思います。そこら辺をきちんと精査してヘルメットを選んだのでしょうか。
次に、なぜ幼稚園、小学校にはヘルメットを配備しないかという点。区教委の説明では小学校の先生に聞いたところ「小学生にはヘルメットは使いづらい」との答えだったそうです(詳細は動画でご覧ください)。
自転車用ヘルメットは普段から利用している児童も多いのでは?
もしも小学生にヘルメットが難しいという見立てだったとしても、それは低学年に限ってのことではないでしょうか。もしも防災ずきんよりヘルメットの方が安全だというなら、小学生もヘルメットを被れるような工夫をする方向で取り組みを進めるべきでは。
こと災害対策には、子どもの命がかかっています。”なんとなく”ではなくしっかり考え抜いて、一歩でも二歩でも”より安全性が高い方法”を選択してもらいたいと思います。
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