世田谷区長は、日野皓正氏の「子どもの髪をつかみ、その頭を振り回して、往復ビンタ」を「暴力ではない」とする恐ろしさ
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
平成29年第4回定例会が、本日スタート。今年最後の定例会となります。
今日は「代表質問」が行われましたが、我々の会派(無所属・世田谷行革110番・プラス)からは田中優子議員が登壇。
田中議員が、幾つかのテーマを挙げて質問しましたが、本日はその中から週刊誌やテレビのワイドショーなどでも大きく報道された暴力事件、世田谷区の教育イベント「日野皓正 presents “Jazz for Kids”」についてブログでご報告です。
ジャズミュージシャンの日野皓正氏が、満員の会場の舞台で、本番中に演奏していた中学生の髪をつかみ、その頭を振り回して、往復ビンタを繰り出したという事件。これまで世田谷区長は日野氏の行為を「暴力ではない」と言い続けています。
「日野氏は暴力を振るった。でも、子どもを指導するためには暴力(体罰)も必要だ」というなら、桃野は同意はしませんが、まだ区長が何を言っているのかは理解することができます。しかし、この事件直後から区長が言い続けているのは「大人が子どもの髪をつかみ、その頭を振り回し、往復ビンタ」という行為を「それは、暴力とは言わない」ですから、桃野は、世田谷区長が一体何を言っているのかさえ理解できません。
さて、今日は田中優子議員が、改めてこの事件について問うと、またもや区長は日野氏の「髪をつかみ、その頭を振り回して、往復ビンタ」という行為を「殴るという行為ではない」と解釈している旨を答弁。あくまでこの認識を改めるつもりはないようです。
世田谷区長、一人の大人としてその認識、本当に大丈夫なんだろうか。。。
日野氏が生徒の両頬を往復ビンタする映像が残っていて、それが繰り返し報道もされているのに・・・。往復ビンタは「殴る」ではない?一体、この人は何が言いたいのだろう。
世田谷区長、これまで子どもの人権を声高に叫び、自ら「教育ジャーナリスト」と名乗っていた人なんですけどね。恐らくこれまでの「教育ジャーナリスト」と名乗っての言動は本音ではなく、単に「受けるから言っていた」ということなんでしょう。
「自称教育ジャーナリスト」ならば、何を言ってもいいと思いますが、世田谷区の子ども達の教育に対する責任を担う世田谷区長がこんな認識では区長としてその適格性を欠くのでは?
世田谷区長が「中学生の髪をつかみ、その頭を振り回して、往復ビンタを繰り出しても、それは暴力ではない」というのであれば、世田谷区立の小中学校で教師が生徒にそのような行為に及んでも、それは暴力でない(=体罰ではない)ということになります。これまで体罰とされていた事案で、その際は教師が厳しくとがめられていたことが、これからは「教師は不問だ」ということになります。
世田谷区長。彼の暴力容認、体罰容認の考えが、これまで培われてきた世田谷区の教育行政を歪めてしまいました。全くもって残念でなりませんが、こうなってしまった以上は、世田谷区民の賢明な判断に、現世田谷区長への評価を委ねるしかありません。
世田谷区長の「暴力容認の答弁」については、世田谷区議会のサイトから動画でご覧いただけます。ご確認ください。
(1時間36分40秒頃まで早送りすると該当部分になります)
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