ライバル不在。これではますます「答えたくないことには答えない」ということがまかり通ってしまう気がします。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日のブログでは、大塚拓財務副大臣の「情報開示に対する姿勢」について述べました。
〜「森友学園」への国有地売却問題に関する資料の開示について、開示には与党の了解が必要との認識を示した〜
これ、国会議員として、とんでもないことだと思います。
*昨日のブログはこちら
さて、今日もそんなニュース。
今回は、またもや今村雅弘復興大臣です。
4月4日の記者会見で、 東京電力福島第一原発の事故による自主避難者への対応について、国の責任を記者に問われた今村大臣が激怒。質問をした記者に対して「うるさい」「出ていけ」と怒鳴りつけ、会見場を出て行ってしまいました。
大臣も「普通の人間」ですから、記者の質問にカチンとくることはあるでしょう。むしろ桃野は、官僚が用意した危なげのない定型句を連発する大臣よりも、心の中にある正直な言葉を語ってくれる大臣を期待したいという思いもあります。
しかし、それが「出て行け」「お前には答えない」などということとなると、それは別の話。
記者からの政治家への問いかけは、国民からの問いかけであり、真摯に答えなければならないものです。当然「質問内容によっては報道の現場から排除する」という考えなど、政治家は微塵も持ってはいけない。
4月4日の記者会見で大きな非難を浴び、今村大臣も少しは理解したかと思っていたのですが・・・。
今村大臣、前回の謝罪は上辺だけだったのか。それとも「感情的になってしまってすみません」と本質をあまり理解せずに謝ったのか。
昨日の記者会見。おそらく大臣の指示なのでしょう。
昨日は、記者からの質問に大きな制限を加えての記者会見となったようです。
こうした記者会見のやり方は、新聞各社が、今朝の新聞で批判的な論調で大きく報道しています。政権寄りの論調と言われる産経新聞から、その逆と言われる朝日新聞も含めて。
■今村雅弘復興相が質問遮る 同じフリー記者に(産経新聞)
■復興庁、自主避難の質問打ち切り 今村氏の発言以降制限(朝日新聞)
■今村復興相、また質問打ち切り 前回と同じ記者(毎日新聞)
■今村復興相が質問遮る 4日会見で暴言受けた同じ記者に(東京新聞)
今村大臣は、記者から「自主避難者への住宅支援が打ち切られ、行き場のない人もいる。国が調査しないと、実態が分からないのでは」と質問を受け、「いろんな方がいらっしゃる。よく聞いてから対応したい」と回答。同じ記者が続けて「把握できるのか」と再質問しようとしたところ、いらだった様子で「もういいよ。他の人どうぞ」と質問を打ち切り、会見の最後にも質問されたが、答えずに退席したとのこと。
今村大臣、これからもこうしたやり方を続けるんでしょうか。
大臣や政務官の言動が相次いで非難を受ける安倍政権ですが、新聞社が行う世論調査等では、野党各党に比べて圧倒的に国民からの支持を集めている状況。
「ライバル不在」の状況を何とかしないと、ますます「答えたくないことには答えない」ということがまかり通る日本の政界になってしまうような気がします。
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