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2017-11-29

本日の、桃野の区議会一般質問より「災害時、区民に大切な情報が行き届かない?」早急な改善が必要!

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区議会は本日、本会議の3日目。桃野は一般質問を行いました。
テーマは大きく以下の3つ。
・災害時、区民に必要な情報が適切に届くのか
・区長が専決処分で控訴してしまった損害賠償請求事件の東京高裁判決について
・DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者に対する区の対応について
本日のブログでは一つ目のテーマ「災害時、区民に必要な情報が適切に届くのか」についてご報告です。
「必ずやってくる」首都直下地震。災害時に区民の命、財産を守る為、そして速やかに復旧復興へと歩みを進める為、これまで区政課題を一つ一つあぶり出して改善を進めてきました。今日の一般質問は「災害時への区民への情報提供」がテーマです。
区内において、災害・避難情報に関する緊急性の高い事象が起こった場合、区は携帯電話事業者(NTTdocomo、ソフトバンクモバイル、KDDI)を通じ、区内にいる方の携帯電話に対し緊急速報メールの配信を行っています。
例えば、台風21号が関東地方に接近した先月10月22日、23日には区内で1時間あたり38mmの最大雨量を観測し、床上浸水4件などの被害が発生、区内の土砂災害警戒区域や多摩川河川敷周辺の地域などで「避難準備・高齢者等避難開始」情報が発令されました。
当時、私の携帯電話にも緊急事態を予感させる警告音とともにメッセージが着信していたのですが、一方で、例えば成城4丁目の国分寺崖線周辺(土砂災害警戒区域内)であっても緊急速報メールが着信しなかった地域があったようです。
緊急速報メールについて説明する区のホームページを見ると「配信時点で世田谷区内にいる方の携帯電話全てに対して配信を行います」とあり、注意事項として「各携帯電話事業者の基地局の状況により、近隣の市区町村でも受信してしまう可能性があります」と記載されていますが、今回は逆に区境では緊急速報メールが届かない地域もあることが明らかになりました。
当然のことですが、急ぎ、こうした状況は事業者と連携し改善しなければなりません。災害時に、自分が緊急事態が起きている地域にいる当事者であっても「情報が届かない!」ということになってしまいます。
この点について今日は「携帯電話事業者と連携しての改善」を提案。あわせて、すぐに対応可能な策として、配信が行き届いてない地域での「区の防犯情報メール配信サービスや区の公式ツイッターの利用を普及」を提案しました。
強い注意喚起という点では緊急速報メールより劣るものの、区の防犯情報メール配信サービスや区の公式ツイッターの利用で情報を補完することはできます。区は、区境等で緊急速報メールが届かない一部地域を特定し、取り組みを進めるべき。
そして、世田谷区では、災害時等に「防災無線塔の屋外スピーカー」による情報発信も行っていますが、これも場所にょっては十分に機能していないとの声も聞きますので、こちらの改善についても取り上げました。
今回、区側からはこれらの改善、取り組みについて前向きな答弁。
そして、もう一つ「エフエム世田谷について」。
区は災害時には、エフエム世田谷を活用して区民に情報を発信するとしていますが、首都直下地震が起きた際のBCP(業務継続計画)は十分に練られているのかというと、疑問を感じる状況です。
例えば、災害時、エフエム世田谷は用賀にある高層ビル「世田谷ビジネススクエア」28階にある臨時放送施設を活用して放送を継続することになっていますが、災害で停電した際の対応を調べると以下の状況でした。
・ビルで自家発電などにより電気が使えるのは26時間。
・その後の電源については、エフエム世田谷の職員が停電の中、持ち運び式の発電機とガソリン(72時間電源をつなぎ続けようとすれば46リットルのガソリンが必要)を、ビルの28階まで運び込む計画。
・区によると、46リットルのガソリンは、近隣に備蓄しているガソリンとエフエム世田谷保有の車両のガソリンタンク内のガソリンで賄う計画。
・今回、議会で取り上げると発電機とガソリンはエフエム世田谷の職員5名で力を合わせて28階まで運ぶとのこと。
災害時は電源の有無によらずエレベーターが使えない可能性も十分想定されますが、本当に上記計画で大丈夫?どれだけのガソリンをどこから誰がどのようにビルの28階まで運ぶのかも含めて、精緻に計画を立てるとともに、計画に基づいた訓練の実施も必要です。
こちらについても今回、区側からは「現在の計画の検証」「より効率的な電源確保手法の検討」などの前向きな答弁が出ています。
首都直下地震など、大きな災害はいつやってくるかわかりません。改善にはスピード感も必要。これら取り組みの進捗確認とともに、引き続き区の災害対策については様々な施策を進めていこうと思っています。
質問の様子は世田谷区議会のサイトからご覧いただけます→こちら
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