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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-09-19

世田谷区役所新庁舎は「全面建て替えか」「一部保存か」各事業者のプレゼンテーションはとても興味深いものでした。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日、9月18日(月・祝)。
これまで本ブログでもお知らせしてきた「世田谷区新庁舎の設計案、公開プレゼンテーション」が行われました。
関連ブログはこちら
http://www.momono-yoshifumi.net/?p=10752
桃野は朝10時の開会から17時20分頃の閉会まで終日参加。一日中、各事業者のプレゼンと審査委員のヒアリングの様子を傍聴していました。参加前は「10時から17時って傍聴だけでも疲れるだろうな・・・」と思っていたのですが、内容がそれぞれ興味深かったこともあり、予想よりも「短く感じる7時間」だったかな。
開会挨拶などがあって、プレゼンテーション&ヒアリングがスタート。6事業者のプレゼン、7人の審査委員による意見聴取です。
*1者あたりプレゼン20分、ヒアリング30分という時間が平等に与えられました。
*プレゼンの順番は抽選で決定したそうです。
10:20-11:10 株式会社 佐藤総合計画
11:20-12:10 kwhg+安井設計共同体
12:10-13-10 休憩
13:10-14:00 梓設計・坂茂建築設計共同企業体
14:10-15:00 株式会社 久米設計
15:00-15:25 休憩
15:25-16:15 環境デザイン・綜企画グループJV
16:25-17:15 RIA・隈研吾設計共同企業体
〈審査委員〉
(敬称略)
・深尾精一 首都大学東京名誉教授
・青山 佾  明治大学公共政策大学院教授
・岩村和夫 東京都市大学名誉教授
・勝又英明 東京都市大学教授
・出口 敦 東京大学教授
・蓑茂壽太郎 東京農業大学名誉教授
・目黒公郎 東京大学教授 
各事業者、PPTと模型を使ってプレゼン。説明の上手下手(プレゼン慣れ?)の差はあったようにも思いますが、総じて聞きやすかった。「おー、これがあの建築家のノーベル賞、プリツカー賞受賞の坂茂さんかー」とか「あの有名な隈研吾さん!」とかちょっとミーハーな気分で楽しんだ部分もなきにしもあらず。(もちろん、中身は真面目に冷静に聞いてますよ)
事業者プレゼンの中でも、委員からの質問の中でも、専門用語がバンバン飛び交っていたので、桃野は、正直全てを理解できたとは言えませんが、各設計案に込められた思想などは伝わってきました。建築物って機能面、デザイン面、一体何を意図して設計されたかってことがすごく大事。特に区民の生命と財産を守るための頭脳であり、手足であるべき「庁舎」の設計には、その意図が明確に織り込まれるべきです。
そういう意味で、桃野が印象的だったのはやはり災害対策について。
これまで我々の会派は新庁舎について、華美なものはいらない。質実剛健、災害対策を一番に考えた庁舎であるべきと訴えてきました。具体的には、首都直下地震級の大きな揺れに耐えられるということ、非常用電源、物資や人員の受け入れスペース、一時的な非難スペースなど。現在の庁舎を「残す」「残さない」の議論の前に、これがあるべきだと思っています。被災時に、行政がその機能を果たせないなんてことは、全くもって話にならない。
つまり、必要な機能と安全性を満たすことが前提。その前提が満たされるという条件があって、尚、残す(残す理由がある)なら残すべき、そうでないなら残念ながら残せないよ、ってこと。
その点でいうと、例えばこんな感じにプレゼン内容は分かれました。
株式会社 佐藤総合計画
区民会館のみ耐震補強して保存。他の庁舎の保存について考えを問われると「やることは可能」のような答え。
kwhg+安井設計共同体
全面建て替え。現庁舎を保存しながら安全性を保つのは困難。既存のレリーフを保存。
梓設計・坂茂建築設計共同企業体
全面建て替え。現庁舎を保存しながら安全性を保つのは困難。前川建築の意匠は引き継ぐ。レリーフも保存。
株式会社 久米設計
全面建て替え。現庁舎を保存しながら安全性を保つのは困難。三棟新築で災害時の機能を明確に分ける。
環境デザイン・綜企画グループJV
全面建て替え。区民会館は復元する。
RIA・隈研吾設計共同企業体
区民会館と第一庁舎は保存・再生。第一庁舎は一部を「減築」(取り除いて軽量化)により耐震性を確保する。
そして、保存再生は困難とする複数の事業者から、共通の話として、概ね以下のような話が出たのが印象的でした。
・残したいのはやまやま。悩んだ末に出した答えは「現実に防災拠点にすることを突き詰めて考えると全面改築しかない」だった。
・昨年10月の鳥取県中部地震では、倉吉市役所が使用不能になった(窓ガラスが割れ階段の一部が崩壊)。倉吉市役所の庁舎は、現在の世田谷区役所の庁舎と同じ時期に作られた丹下健三作品。耐震工事を実施済みだったが、地震に耐えられなかった。
一方で、唯一「保存・再生」を軸にしていた事業者からは以下のようなコメントがありました。
・(鳥取県中部地震にも触れつつ)「出来ないと言ってしまえば、そこでおしまい」「法的な強度を維持するのは可能」
さて、審査委員会はどのような結論を出すのか。その上で区長はどの案を選ぶのか。まずは委員会による審査結果が、9月27日(水)「地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会」で明らかになります。

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