”自称”護憲派、世田谷区長の「裏の顔」。選挙前になると公用車で神社の例大祭へ。政教分離もどこ吹く風で玉串を捧げる!
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
巷は「舛添都知事、辞任」のニュース一色。
でも、世田谷区議会にも是非ご注目ください。
世田谷区議会は本会議3日目、桃野は午後より一般質問で登壇しました。
今回取り上げたテーマは5つ。
1)区長、区職員の公用車利用について
2)区長は効率的に仕事に励んでいるか
3)区長は自らの発言を撤回し区長退職金を受け取るのか
4)区内で行われる祭礼について
5)ものづくり学校での「声かけ写真展」について
本日より、質問内容をブログでご報告していきます。
先ずは、4)区内で行われる祭礼について。
世田谷区長や世田谷区職員に、憲法違反の疑いがかかる大問題です。
長年、区の職員が世田谷区内の様々な神社の例大祭に参加。
玉串を、神殿に捧げ拝礼を行う、いわゆる玉串奉奠(たまぐしほうてん)という神事を行い、玉串料は公費(すなわち皆様の税金)で支払っていました。
支出に関する公文書の保存年限である5年前まで遡って調査できましたが、件数は37件、金額は31万円です。
さらに、世田谷区長選を控えた平成26年の9月には、世田谷区長が公用車で例大祭にやってきて(公務ということなのでしょう)、玉串奉奠を行っていた例もありました。
当然、区民には、様々な宗教心を持っている方がいるわけです。
特定の宗教団体に、地方自治体の首長である区長や区の職員が肩入れし、公費で玉串料を払うなんてことは許されるわけありません。
自治体職員が神社で玉串を捧げて拝礼し、その玉串料を公金から支出する行為は、地方公共団体と特定の宗教の関り合いとして、明らかに限度を超えるものです。
日本国憲法における政教分離原則の規定には「個人の宗教の自由の保障」という普遍的な価値の追求とともに、かつて軍国主義の精神的支柱になった「国家神道体制の否定」という2つの意義が存在していると解されています。
「愛媛県靖国神社玉串訴訟」の最高裁違憲判決でも明らかなように、本件は、政教分離を定めた憲法20条3項と、憲法89条に違反しています。
そして、驚きは元社民党の国会議員でもあった、世田谷区長ですよ。
世田谷区長は、これまで自らを護憲派としていた方。
社民党の国会議員だった平成13年には「大東亜戦争」と靖国神社に関する質問主意書、を作成して、“小泉総理の靖国神社参拝は、憲法の定める「政教分離」に反しないのか”と質問しています。
その”自称”護憲派の区長が、選挙前になると、公用車で神社の例大祭に出かけて、玉串を捧げてくる。。。
はっきり言って政治的信条もなければ、節操もない。
支離滅裂ですよ。
そして、政教分離を定める日本国憲法を踏みにじる行為。
今日の質疑で区長は、区職員が神事に参加し公費(皆さんの税金)でお金を支払っていたことや、区長自身が神事に参加し、ポケットマネーで玉串料を払っていたことなど認め「きちっと検証して、改善すべき点は改善したい」と答弁しました。
改善するって、いったいどういう意味なんでしょうね。
現・世田谷区長を”護憲派”だと信じていた区民、有権者にどんな説明ができるんでしょうか。
そして、支出してしまった税金はどうするの?
世田谷区長を含め、区が組織的に憲法違反を犯していた疑いのある案件。
桃野は引き続き追及していきます。
※
質疑の様子は、世田谷区議会のホームページより動画でご覧いただけます。6月15日本会議をクリック、「桃野よしふみ」の横の再生ボタンをクリックしてください。画面を大きくして、21分27秒まで早送りすると桃野質問部分です。
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