世田谷区長、目の前の肖像画5点が消えても「気づかなかった」って本当?
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は、世田谷区議会本会議2日目。
桃野は会派を代表して「代表質問」を行いました。
以下関連ブログ。
今日から順次、代表質問の内容をご報告します。
先ずは、区役所での肖像画忘失(なくなってしまった。。。)について。
これまで世田谷区役所内で現金や大量の切手、無料乗車券がなくなるなどの事件が相次いできました。残縁ながら、未だこれら事件の真相は不明。
なくなった現金は区民が窓口で支払った税金や金庫に入っていた生活保護費ですが、誰かが盗んだのか、無くしたのかもわからないと言うのが区の言い分です。
桃野は「区役所の規律は一体どうなっているのか」と呆れ、憤る日々ですが、今度は区長室の応接室にあった歴代区長の肖像画5点等がなくなってしまいました。
所管課に確認したところ一点100万円のものもあったとのことです。
7月29日の企画総務委員会で報告によると、これらは令和6年4月20日の庁舎移転時になくなったと推定され、なくなっていることに気づいたのは何と庁舎移転から一年以上経った令和7年6月18日です。
委員会資料には「廃棄場所に肖像画等を運んだ記憶のある委託作業員がいる」旨記載されていますが、一年以上経ってからのこと。作業員もおそらく「運んだ気もする」程度の記憶ではなかったでしょうか。
要は1年以上の時間が事実を風化させてしまったということだと思います。
歴代区長の肖像画を100万円もの税金をかけて作ることの是非は議論すべきと思いますが、それと適切な財産管理は全く別の話です。
今回の議会質問では以下区長に問いました。矢印以下は区長、副区長の答弁内容。
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区長はなぜ自身の執務スペースから5点の肖像画が全てなくなっても気づかなかったのか。普通は気づくでしょう。区長は気づいていて何も言わなかったのではないか。
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(区長)新区長室になって、気づくことはなかった。
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移転時の委託作業員が立派な肖像画を捨ててしまうというのも理解できません。捨てる前に「これ本当に捨てていいんですか」と区職員に聞くのではないでしょうか。どこかで捨てても良いと勘違いするような指示、例えば「新区長室には歴代区長の肖像画は掲げない」との区長の指示が、職員に「肖像画は不要」と受け止められ、それが作業員にも伝わった可能性はないのか。
↓
(区長)肖像画を掲げないという指示はしていない。肖像画不要と受け取られるような発言もしてない。
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区長退任時の区長確認事項に肖像画制作の記載があり、区長に意向確認をして肖像画を制作しているとのことでした。保坂区長は、歴代区長の肖像画亡失時の区長。まさか意向確認で「自分の肖像画は掲げてくれ」などとは言わないですよね。
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(区長)私自身の肖像画を作成することは望んでいない。
・肖像画亡失は服務事故か?(懲戒処分の対象になるか?)
↓
(区長)服務事故である。今後、分限懲戒審査委員会で職員の処分を判断する。
不祥事続きの世田谷区役所。トップの仕事に対する姿勢、仕事ぶりが組織の危機になって表出しているのではないかと思っています。
質問と答弁の様子は以下の動画でご覧ください。フルバージョンです。
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