世田谷区内の保育園で虐待です。子どもに「ブサイク」と言う、怖い映像を見せ怖がっている様子を見て笑う、嘔吐してしまうほど食べさせる、など。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日の福祉保健常任委員会にて「世田谷区内の私立認可保育園で虐待があった」旨の報告がありました。
桃野は福祉保健委員では無く、質疑できる立場にありませんが委員会を傍聴。区からの報告を聞き「そんな保育園があるのか」と驚くとともに、虐待を受けた子どもたちの恐怖、苦しみを思うといたたまれない気持ちになりました。
委員会では、各委員より厳しく再発防止を求める声が上がったことは言うまでもありません。
以下に事案の概要をお伝えします。
・令和4年3月上旬、私立認可保育園において不適切な保育が行われているとの通報があった。
・区は、特別指導検査を当該私立認可保育園に対し実施。その結果、複数の不適切な保育の事例を確認。
・園内において、保育士から園児に対して以下の行為が行われていた。
〇約束を守れなかった子どもをトイレや部屋に閉じ込めたり、外に閉め出したりする。
〇切り替えが苦手な子ども、食事中に自分でできることをしない子ども、給食を食べない子ども、寝ない子どもへの指導で、年齢より小さいクラスに連れていく。
〇話を聞いていない子どもの顎をつかんで、自分の方へ顔を向かせるようにする。
〇子どもに対し「ブサイク」と言う。
〇鬼を恐がる子どもに、「鬼がくるよ」と鬼の映像やお面を見せ、泣いて怖がる様子を見て笑う。
〇食事の際、次のとおり完食するよう厳しく指導する。 ・食事に時間がかかる子ども、泣いている子ども、苦手な給食を減らし忘れた子どもを、1時間ほど一人残して食べさせる。
◯食事に時間がかかる子どもに、嘔吐してしまうほど食べさせる。
区は、説明資料で一連の行為を「不適切な保育」と表現していましたが、これは虐待ではないのかと委員に問われ、副区長が「虐待にあたる行為と認識している」と答えていました。当初から問題を矮小化せずにきちっと向き合えばいいのに。世田谷区、問題意識が甘いのではないかと感じざるを得ません。
虐待事件を起こしたのは、区内の認可園ですから、その認可は世田谷区が与えているということになります。区民の皆様からすれば「区がお墨付きを与えている保育園なんだから安心」という思いもあったでしょう。区は日常的に園を巡回し指導も行っているはず。そうした園で虐待が行われていたのですから、当然、世田谷区の責任は免れません。
常々、子ども関連の政策を大事にしていると自らアピールしている世田谷区長。この問題をどう捉えているのでしょうか。今日も「保坂展人さんのツイッター」は、区政に関係のないことばかり次々とツイートし、この虐待問題には一言も触れていません。
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