違法行為者をGPSで追跡し、搬入ルートや買い取り業者を特定します
いよいよ今年も残す所10日余り。
そろそろ机やロッカーに溜まった資料を選別し、整理しなければ・・・
さて皆さんは、読み終えた資料、新聞や雑誌などの古紙をどうしていますか?
そう。古紙はゴミではなく、資源。
世田谷区の平成25年度の古紙回収量(※1)は、約3万トンにもなります。
「古紙はゴミではなく、大切な資源」多くの方に、その意識は浸透して来たと思います。
ところが、この大切な資源である古紙を違法に持ち去る行為が後を絶ちません。
東京都リサイクル事業協会の調べによると、平成21年度の東京区部での新聞・古紙持ち去り率はなんと34.4%!被害額は12億円以上にのぼります。(※2)
世田谷区清掃・リサイクル条例では、古紙等の資源を集積所から持ち去る者に対して禁止命令を行ない、その命令に背き、尚持ち去り行為を続ける者を「20万円以下の罰金に処する」としています。
もしも、区民の皆さんが持ち去り行為を見かけた場合は、みかけた場所、時間、特徴(車両ナンバーなど)などを世田谷区役所清掃・リサイクル部事業課(03−5432−2925)までご連絡下さい。ご協力をお願いします。
さて、持ち去り対策の有効な一手になるか。
世田谷区ではこのたび、GPSを使って持ち去り業者の追跡調査を行なうことになりました。
関東製紙原料直納商工組合(関東商組)、日本製紙連合会、東京都資源回収事業共同組合の協力で実施。
・区は関東商組から貸与されたGPSを古紙の束に仕掛けて集積所に置く。
・この古紙が持ち去られた場合、GPSにより受け入れ施設や輸送ルートを特定。
・買い取り事業者には、今後当該持ち去り事業者から古紙を買い取らないよう要請。
・買い取り先を無くすことで持ち去り行為の撲滅を図る。
既に、GPSを活用した追跡調査は他自治体で導入がはじまっています。
世田谷区では年度内に、関東商組などとの覚え書きを締結し、実施に向けて準備を進める予定。
さて、この対策で、持ち去りは撲滅されるのか。
今後に注目です。
■区の収集車は、こういった感じの車です
↓
■このステッカーが”正規の回収車”の証
↓
※1
資源回収された古新聞・古雑誌・段ボールの合計
※2
区部(23区)に多摩地域(30市町村)を加えると、持ち去り率は27.3%、被害額は総計で約15億円。
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