世田谷区は「今後、年間89億円の財源不足が見込まれる」と明らかにしています。にも関わらず区長は自分の著書で・・・
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日は、平成29年世田谷区議会第一回定例会の最終日。
来年度の世田谷区の各会計予算の賛否に対する採決も行われました。
我々の会派は唯一、平成29年度世田谷区一般会計予算案に反対。
桃野が会派を代表して壇上で反対意見を述べました。
予算に反対した大きな理由は「持続可能な財政基盤の構築」という世田谷区政の大命題に対し、現区政には、その端緒となるべき兆しすらも見えないから。要は「財政規律」の問題です。
今取り組むべきは「守るべき区民サービスを守るために、持続可能な財政運営を実現する」こと。そのための行政改革です。
区は、今後世田谷区政において、年間89億円の財源不足が見込まれることを「世田谷区公共施設等総合管理計画案」で明らかにしています。それにも関わらず、区長は先に出版された自分の著書で以下のように述べています。
「区の財政についても、長い間財政赤字が続いていましたが、なんと22年ぶりに区の借金である区債を区の貯金である積立金が上回り黒字化しました」
確かに、区長が著書で述べていることは嘘ではないのかもしれません。しかし、世田谷区に、将来にわたる財源不足という問題が横たわっていることを知っていながら、あたかも自分が持続可能な財政基盤の確立に成功したかのように華々しく情報発信をする、大切な情報を意図的に隠して、あたかも自分が大きな成果を生みだしたかのように印象操作をする。
今、こんなことがまかり通っています。
しかし、世田谷区政を預かる責任ある立場の人間として、区長には、もうこういったことは、いい加減にやめていただきたい。そして、地に足をつけて、区政課題に取り組んでいただきたいのです。
予算特別委員会の中でも述べましたが、現区長の就任以前に、これまでの行政改革の成果として生まれたのが世田谷区の財産でもある「15歳までの子ども医療費の無料化」。
これを絶対に守らないといけないというのが我々の会派の考えです。現在の区長の放漫財政によって、ここに手をつけざるを得ないということが、起きてはいけない。現区政の放漫財政が、子ども達の健康な未来に影響を与えることにつながってはいけない。
今日は、議場で改めて、このことを指摘しました。
世田谷区の財政運営における課題を広く区民に明らかにする。そしてその課題に急ぎ取り組む。現区長は、一刻も早く、具体的な施策を示すべきです。
■議場で意見を述べる様子は世田谷区議会のホームページより動画でご覧頂けます。
(38分20秒まで早送りすると桃野の発言部分となります)
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