豊洲地下水から基準値79倍のベンゼン。1−7回の「問題なし」は一体何だったのか。また大きな疑問が。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
「豊洲市場、地下水から基準値79倍のベンゼンが検出」
昨日から今朝にかけて大きく報道されています。こちらはyahooニュースより。新聞も各紙一面で報道という大きな扱い。
この豊洲市場問題は、小池都知事が就任してから最初の大仕事だったと言っていいでしょう。築地から豊洲の移転が決まり、新市場は完成、移転は目の前という段階で、あるはずの「盛り土」がないことが判明。
小池知事は、そのような事がなぜ起きたのか、その経緯を検証し、関係者の処分を行うとともに、安全性について再度予断を持たずに判断するという方針で進めていました。
そして昨日14日(土)、豊洲市場の最終回の地下水のモニタリング調査の結果が明らかになったところで、なんとこれが過去の調査結果とは「桁違いに悪い結果」に。
振り返ってみれば、豊洲市場の地下水モニタリング調査は、小池都知事就任前に既に7回行われ、その結果はいずれも「基準値以下」というものでした。
ところが小池都知事就任後の最初の調査である「8回目」では、合計3箇所から「基準値を上回るベンゼン・ヒ素が検出」という結果に。そしてさらに今回、9回目の調査で、8回目の調査結果をはるかに超える量のベンゼンが検出されました。
豊洲は安全なのか否か。
もちろん、これが根本的な問題ではありますが、桃野が気になるのはそもそもの「地下水モニタリングの信ぴょう性」。1から7回目の検査で「問題なし」だったものが、なぜ8回目で急に「問題あり」になってしまうのか。更に9回目では、これまでの経緯から考えれば「異常値」と言えるほどの結果がなぜ出るのか。
ここまでの移転作業のプロセス自体に対する信頼性を揺るがせにする結果ではないでしょうか。
地下水モニタリング調査結果の大きな乖離はなぜ起きたのか。また一つ、これも明らかにしなければならない大きな疑問です。
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