子ども達が性的な眼差しの対象にされ、本人に無断でそれら写真が販売されていた可能性もある。それも区の公的施設で。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区では、廃校になった旧池尻中学校の校舎を再生して、「ものづくり学校」という事業を行っています。
創業支援などを行って産業の活性化を目指す他、館内は一般開放し、ギャラリーやカフェも併設。
といったところなんですが、、、
実はこの「ものづくり学校」、議会では、これまで「創業支援事業として、実績が乏しい」「区の資産の活用方法としてこれで良いのか」といった趣旨で取り上げられてきた過去があります。
そして先日、桃野が区議会一般質問で取り上げたのですが、今般ある不祥事が発生してしまいました。
「声かけ写真展」
これは「中年男性が小・中学生の女子に声をかけて写した写真」を集めて、今年5月、世田谷ものづくり学校で開かれた写真展です。
ネット上で「声かけ写真展」と検索すると、多くのサイトがヒットしますので、中身詳細については、そちらを見るとよりわかるかも。
この写真展は、区から委託を受けた運営事業者「㈱ものづくり学校」が写真展主催者にレンタル展示スペースを貸し出して開催されたもの。
この写真展が開催された後、世田谷区には24件、ものづくり学校に22件、合計46件の苦情が殺到しました。
多くの方が「少女を被写体とした公序良俗に反する写真展」と感じたということでしょう。
桃野も詳細を知り、区の施設で開催されるイベントとしては甚だ不適切だと感じます。
本件を議会で取り上げたところ、区は「(写真展を開催する事業者とものづくり学校の担当者が)事前に書面審査及び面談を行いましたが、当初展示するとしていた写真と実際に展示された写真に相違があり、現在の社会状況の中で受入れ難い内容の写真が一部展示され、事前相談なく販売されていたことから、区民の声等にご意見があった」と答弁しています。
再発防止策についても質しましたが、区は「審査等が万全でなかったことが原因ではないか」「施設の利用申し込み時における申込者の状況確認や複数の担当者よる多角的な審査」「事前防止策の実施、貸し出し期間中における展示品、販売品の確認などチェック体制を強化」など答えています。
桃野の調査では、事前審査の段階でものづくり学校の担当者も「全く問題なし」とは考えていなかったよう。
それならば、なぜ写真展当日、現場で実際に行われている内容を確認しようとしなかったのか。
仕事の進め方として、これは甘いと言わざるをえません。
そして、区の答弁は、(いつものことですが)何か不祥事が起きてもどこか他人事。
この手のことについて、当事者として危機感を持ってもらわなければ、また同じようなことが起きてしまいます。
子ども達が性的な眼差しの対象にされたり、また本人に無断でそれらの写真が販売されていた可能性もある。
こういった事が世田谷区の施設内で二度と起きてはなりません。
議会で取り上げ、行政側から再発防止策などについて、公式に答弁を受けておくことも、区議会議員として大切な役目です。
■以下は「ものづくり学校」のサイトで公表された謝罪文
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