こんな首長(知事、市長、区長など)には辞めてもらいたい!その時、議会はどうする?どうなる?
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区議会では、現在「予算特別委員会」を開催中。
この時期、世田谷区議会以外でも、多くの地方議会で「予算特別委員会」が開催されています。
その中で気になるニュース。
【<埼玉県議会>答弁者から知事外す 予算特別委】(yahooニュースより)
こんなことは前代未聞でしょう。
(少なくとも桃野は聞いたこと無い)
これまでも、埼玉県議会では議会の第一会派「自由民主党議員団(自民)」(53人/93議席中)と知事が激しく対立していました。
理由は「多選自粛条例」をめぐって。
上田清司知事は、昨年8月の埼玉県知事選で4選を果たしたのですが、実は彼自身が1期目に「4選自粛」を明記した「多選自粛条例」を議会に提案、可決されているのです。
そして、上田知事は当選後の9月議会でも条例改廃の提案をせず、この条例はまだ維持されたまま。
上田知事が2004年に提案して成立した多選自粛条例は、「清新で活力のある県政の確保を図ること」を目的に「知事は連続して3期を超えて在任しないよう努める」と定めていますが、報道によると、上田知事は「県内市町村の首長から要請があった」「後継者が見つからなかった」という理由で4選を目指し立候補したようです。
結果、自民推薦、共産推薦候補を破り当選。
議会では「自らつくった多選自粛条例”破り”」として議会で過半数を占める自民党会派が猛反発しているという状況です。
埼玉県議会では3月9日から、平成28年度の当初予算案を審議する予算特別委員会が開かれているのですが、知事と対立する最大会派・自民が主導して委員会のルールを変更。
上田清司知事を”議会から締め出す”という異例の議会運営となっています。
桃野も、上田知事の変節は良くないと思いますよ。
自分が埼玉県民だったら「こんな知事は支持できない!」と考えるでしょう。
でも、他自治体の議会のことながら「知事締め出し」には賛同できませんね。
県民に選挙で選ばれた知事ですから。
もし桃野が埼玉県民だとしたら。
上田知事の多選自粛破りに批判的であったとしても、もし「それでも上田氏の方がマシだなぁ」という対立候補しかいなければ、消去法で上田氏に投票してしまうかもしれません。
つまり、県民による選挙で選ばれた知事ですから、その結果が気に食わないとしても、議場に入れないというのはダメでしょう、ということ。
ちなみに地方議会では、ルールに基づいて首長に不信任を突きつけることができます。
(地方自治法第178条の規定によるもの)
・議員数の3分の2以上の者が出席
・出席議員の4分の3以上の者が賛成
で可決されます。
不信任決議を受けた首長は、10日以内に議会を解散するか、辞めるか(失職)。
首長が、議会を解散した場合は当然、議会は選挙に。
選挙後に開かれた議会で、再び不信任決議案が提出された場合は、出席議員の過半数の賛成で不信任が成立し、首長は失職します。
3/4の賛成ですから、不信任決議案の可決は非常にハードルの高い議案。
他には、強制力が無いながら「辞職勧告決議」という方法もありまして、こちらは過半数で可決です。
ただ、本件の場合「選挙に立候補したこと」を争点に不信任を突きつけることになりますから、選挙で当選した知事への不信任理由としては適当でないように思います。
やはり議員であるならば、議会で知事に対し、多選自粛をテーマに、愚直に、”いい質問”、を積み重ねて、埼玉県の世論を動かして行くことが必要なのでしょう。
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