世田谷区の庁舎建て替え問題。「えっ、こんな経緯で!?」皆様の税金が340億〜380億も使われようとしている・・・
世田谷区議会は決算委員会開催中!
委員会の質疑の様子はインターネット中継で配信されております。
皆様、是非ご注目下さい。
昨日は、決算委員会「企画総務領域」の質疑。
我々の会派からは、大庭正明幹事長が「世田谷区役所の庁舎建て替え問題」を取り上げ、質疑を行いました。
我々は、常々、以下の方針を掲げて、この庁舎問題に取り組んでいます。
災害に強い庁舎
大震災は必ずやってくる
区庁舎は、災害対策本部として、初動の72時間フル稼働で区民の生命・暮らしを守る態勢を持てることが必須
非常用電源の確保、災害時集まって来る物資の保管場所の確保、飲料水や食糧の準備など
平時においても区民にとって使いやすい庁舎(庁舎の分散を解消など)
実質的機能重視で華美にならない事(予算はなるべく低廉に)
工期は短い方が良い
など。
しかし、今、世田谷区では、この庁舎問題が迷走しています。
区長は「国士舘とセブンイレブン側から見た区役所の中庭の景観が世田谷らしさだから残したい」と言い張り、それ以上の議論が中々進まない状況。
区長の言う、中庭の景観ですが、昔は確かに景観というべきものがありました。
こんな感じ。
しかし、今、同じ場所から区役所を見ると、このような状態で、中庭はあれど、景観などはありません。
「中庭を囲む景観」重視と言う区長の偏った(といっても良いでしょう)思いに起因しているのではないかと思いますが、区役所幹部(庁内の部長達)が集まった「庁舎計画推進会議」、これは非常に大切な議論の場であるはずの会議なのですが、これまで2回開催され、この会議時間は、いずれもたった15分で終了。ということもわかっています。
こちらが区長の示している3案。
(少し、画像が小さくて恐縮ですがご覧下さい)
↓
これまでの議論をひも解けば、平成20年に出されていた庁舎案では(区民会館はのぞいでですが)、予算の見込みは235億円。
そこに区民会館分を入れて、駐車場を広くして、免震構造を入れたとしても300億円以下でつくれるという見込みでした。
それがこちら↓
それが、区長の押し進めようとする「中庭の景観を第一」にした案では340億円~380億円の予算見込みに。
工期も上記の案に比べて約半年も長くなってしまいます。
しかも、庁舎は分散化して、区民にとっても使いづらいということが容易に想像できるもの。
ちなみに、上記の案は、”中庭を囲む景観”はありませんが、区民の憩いの場ともなる広場が、区長が進める案よりも約1,6倍も広いのです。
しかも、第1庁舎と第2庁舎が一つにまとまっているので分散化が解消される上に、平成25年に非常用電源を設備し、災害対策機能を施したばかりの第3庁舎を残すこともできます。
(区長の進める案は、もったいなくも第3庁舎も壊す)
我々は、当然、中庭を囲む景観は重視しておりません。
災害対策を重視、そして、あわせて区民の憩いの場にもなる広場についても区長の進める案よりも広くとった案を推しています。
区民の皆さんに、この問題、どこまでご理解頂いているでしょうか。
予算も、(国立競技場問題ではありませんが)大幅増の区長案。
区民の税金の使い道を考えるという意味でも、引き続き区民の皆さんに情報発信を続けて参ります。
3月31日(土)「桃野よしふみタウンミーティング@成城学園前」開催します。皆様からのご意見、ご質問もお寄せ下さい。 ご家族が亡くなった際の手続き。複数の部署を周りそれぞれイチから悲しい話を説明するのは遺族にとって大きな負担。窓口業務改善の提言をしています。 世田谷区では新型コロナワクチンの3回目接種について、令和4年1月から、高齢者への前倒し接種を実施することを決めました。対象の方々はご留意を。 世田谷の風景資産にも選定されています。”いつも何気なく歩く道が花や緑でいっぱいという暮らし”を世田谷らしさに。 「二十歳のつどい」へ。二十歳の若者が生まれた2003年は、まだスマホもない時代。5年、10年で世の中ごろっと変わる。そんな時代の若者達です。
コメントを残す