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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-08-02

美しい街並みを、あえて「バリアフリー」ではなく「人の心」で支える街

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7月16日(木)から3日間の行政視察。
最後のご報告は倉敷市の「おもてなしマイスター制度」です。
実は、視察を予定していた7月17日(水)の午前中は、非常に強い勢力の台風11号が倉敷市周辺に上陸し、視察自体は中止になってしまったのですが・・・。
当然、受け入れ自治体(倉敷市)も災害に備え、職員一丸となっての緊急態勢をとられていますのでやむを得ません。
しかし折角の機会ですので、後日倉敷市の方に資料を送って頂き、概略をインプット。
世田谷区でも活かせるアイデアは無いだろうかと思案しています。
このおもてなしマイスター制度。
倉敷市にあって年間300万人超(※)の観光客が訪れる「美観地区」やその周辺を訪れる方々に快適に過ごして頂きたいという発想ではじまりました。
美観地区内の建物群は、文化財保護の観点からバリアフリー対応への改修が困難で、お年寄り、小さなお子様連れ、障がい者、外国人などへの「おもてなし」が一つの課題。
そこで、倉敷市は「おもてなしマイスター制度」を立ち上げ、美観地区やその周辺で働く方、ボランティアで活動されている方などを対象に、ハード面の不備を、人のおもてなしの心、おもてなしの技術で補おうと試みています。
おもてなしマイスターの申し込み者には、講習1、講習2、講習3をそれぞれ年一回受講頂き、「ユニバーサルデザインのまちづくりとおもてなし」「高齢者疑似体験」「みんなで考えるバリアフリー」などのテーマで勉強をして頂きます。
申込者は、講習会の受講を経て「おもてなしマイスター」に認定され、認定者には、認定証とバッジが交付されます。
更に、3年後の更新時にも講習を受講することが義務づけられていて、しっかりとした知識・経験が土台となってこそマイスターになれる仕組みになっています。
この制度、平成22年度からスタートして、平成27年4月時点で総認定者数は447名(現認定者394名)に達するそうです。
歴史的建造物やその周りを囲む街の雰囲気に魅かれ、多くの観光客が集まる倉敷市の美観地区。
古い街並みですから確かにハード面では様々なバリアがあるでしょう。
そんな弱点を、おもてなしの心、おもてなしの技術でカバーしようという素晴らしい試みだと思います。
観光施策であると同時に、人権啓発、障がい者へのサポート技術の周知など様々な効果もあるのではないでしょうか。
更に「マイスター制度」という切り口で考えれば、災害対策、子ども達の通学路での見守りなど様々な観点で応用ができるのではないかと思っています。

倉敷市の観光客数は、平成23年岡山県観光客動態調査報告書より引用
■写真は倉敷市美観地区。歴史的建造物の並ぶ独特の街並みが美しい。
写真

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