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2015-05-14

2020年東京オリンピック・パラリンピックの「レガシー」とは何か?為末大さんの話。

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本日は成城ホールで開催された「障害とスポーツから考える人権」というイベントに参加しておりました。
■講演
スポーツから考える障害の未来
講師:為末大氏(元プロ陸上選手)
■プレゼンテーション
パラリンピックに向けてブラインドサッカーができること
釜元美佐子氏(日本ブラインドサッカー協会理事長)
為末さんは現在、元トップアスリートとしての知識・経験を生かし、義足の開発に関わっているとのこと。
そして、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けてまちづくりについても様々な情報発信をしているとのことでした。
【為末さんの講演から桃野メモ】
2020年のパラリンピックで何を「レガシー」として東京に残せるか。
それは、その時東京が「誰でも(障がいを持つ人でも)移動しやすい街」になっていることではないか。
今はまだ東京には様々なバリアがある。
バリアフリーの街を。
そんな東京にする為に3つの視点を持っている。
①街を変える
(バリアフリーのまちづくり)
②テクノロジーの進化
(義足、車いすなど、身につけるものを進化させる)
③人の意識を変える
(車いすの前に段差が有れば「近くの人が手助けするのが当たり前」という意識)
(為末さんは)現在、Xiborgという会社で取締役を務めている。
この会社のコンセプトは「全ての人に動く喜びを」だ。
米マサチューセッツ工科大(MIT)のヒュー・ハー教授はこう言っている。
「世の中に障がいは無い。技術の欠損があるだけだ」
この言葉に感銘を受けた。
眼鏡があれば近視は障がいではなくなる。
テクノロジーの進化で、障がいが障がいでなくなる。
Xiborgはロボット技術を使って、歩行が困難な方をサポートすることに挑戦している。
障がいに対する見方を変えたい。
「かわいそう」から「カッコイイ」へ。
偏見や差別はモノの見方が固定されているから。
新しい視点を得れば、考えが変わる。
それぞれの「違い」を尊重した「人間らしい生活」が送れるはず。
【桃野メモここまで】
為末さんは、元トップアスリートらしく、スランプに落ち込んだ際の気持ちの切り替え方などを例に「見方を変えること」の大切さをわかりやすく話してくれました。
そして第2部のプレゼンテーションでは、ブラインドサッカー日本代表選手のパスやドリブルの高度な技術を拝見。
全く視覚による情報がない中での、ボールの扱い、身体感覚ともに素晴らしいものでした。
ブラインドサッカー。国際試合のビデオも放映され、健常者と視覚障がい者が力をあわせて熱くプレーする、その競技の魅力の一旦に触れる事もできました。
そして、釜本美佐子さんのお話。
釜本さんは、50代のころ、目の病気を発症。
失明する不安の中、知人の誘いで海外でブラインドサッカ―を視察。
そこで、選手たちのはつらつとした姿を見て感動し、2002年日本ブラインドサッカ―協会を立ち上げました。
釜本さんは、ブラインドサッカーについて、立場の異なる人を理解し、多様性を認め合う社会づくりのために役立てたいという話をして下さいました。
「障がいが障がいでなくなる街」
世田谷が、そして東京が、そんな街に近づいて行けるよう、桃野も微力ながら力を尽くして行こうと思います。

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